アイス・バケツ・チャレンジは売名行為?実際の募金総額と海外評価は?

   

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アイス・バケツ・チャレンジって知っていますか?これは、「ALS・筋委縮性側索硬化症」という難病への認知と理解を深めるために、始まった慈善活動です。’バケツの氷水を浴びるか?100ドルを寄付するか?’のメッセージを、ツイッターやフェイスブックで受け取るとどちらかを選んで行い(無視もOK)、同じ趣旨のメッセージを#IceBucketChallengeで3人に新たに送って、慈善活動をつなげていくのです。

日本でも、8月20日に、浜崎あゆみさんが氷水をかぶる映像をフェイスブックで公開し、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手、EXILEのHIROさん、AAAの浦田直也さんにバトンを渡したことがニュースになりました。ここまでは、チャリティ本来の活動趣旨に沿っているので、問題視されることはありませんでした。

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その翌日には、フジテレビ社長の亀山氏が、YouTube上の「フジテレビ番組動画」で、自身のチャレンジを公開し、亀山氏が指名したのは、ホリプロ社長、「踊る大捜査線」監督の本広克行氏の二名。そして、問題はこの後の「明日のバイキング、MCの宮迫さん、どうぞ生放送中に氷水を浴びていただけませんでしょうか?」と、この慈善活動を’視聴率を上げるために’、フジテレビの営利のために悪用したとネットなどで問題視されているのです。

宮迫さんは放送の中で、氷水をかぶり「活動が広がることを願っています」とは、伝えたそうですが、こういった方法で’視聴者を引き付ける’のであれば、番組内で、筋萎縮性側索硬化症の特集を組むとか、そういった’慈善活動’に対してメディアだからできることを一緒に行っていれば、少し評判が変わったのではないかなと思います。

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しかし、これが発端で、日本国内での芸能人のこの活動が、’売名行為だ’との非難の的になってしまったようなのです。元々、有名人の氷水をかぶるシーンを使って’注目を浴びる’難病の啓蒙活動でもあるわけなので、芸能人が売名に利用しているというよりも、活動が芸能人のネームを利用しているのです。少なくとも、本当に無名の芸能人が、何らかの変わった方法で氷水を浴びて、名前を売ったのなら、まだしも、知名度の高い芸能人がこの活動に参加しても、イメージアップにはなっても、売名にはならないハズなのです。

海外のセレブも続々。

元大統領のジョージ・ブッシュや、ジャスティン・ビーバー、元サッカー選手のベッカム率いるベッカム家一家なども参加しています。

英国ロックバンド’オアシス’のギャラガー兄弟も、話題になっています。マンチェスター・シティFCのセルヒオ・アグエロからバトンを受けた弟リアム・ギャラガーは、仲たがいしていた兄ノエルにバトンを渡したそうです。

彼らのこの行動に関して、’売名だ’なんて話は、ネット上で見かけることはありません。ただし、現在この世界中に広がったこの慈善活動は、水不足の問題や、バケツの落下でけがをしたりする人がでて、日本とは違った形で問題視されている向きもあります。特にカリフォルニア州は、現在記録的な水不足に見舞われており、水道はもとより、湖や貯水池なども枯渇が大変な問題になっています。

ズバリ聞くけど、募金の代わりに、きれいな水を無駄にしているってこと?

ズバリ聞くけど、募金の代わりに、きれいな水を無駄にしているってこと?

そんな中、海外のセレブ…というか、海外でも活躍する金城武さんは、冷水を浴びる代わりに、除湿機にたまった水に氷を入れて浴びたそうです。

「今回の活動でこの難病が注目されるのはいいことです。しかし、ただの挑戦や、一時的なブームで終わらないことを希望します。」

また、カリフォルニア同様水不足が問題になっている中国河南省では、住民がカラのバケツで水を浴びる真似をする写真をアップして、水不足問題にアピールしています。

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これに対し、水に代わるものを使うのはどうかと提案している地域もあります。インドでは、’ライス(米)・バケツ・チャレンジ’として、かけるのではなく、単純に必要としている人たちに’米入りバケツ’送るという方法です。

また、最近薬やアルコール、ドメスティックバイオレンスなどでお騒がせだった米国俳優のチャーリー・シーンは、YouTube上で、鍋を両手に持ち、「これからチャレンジするよ!いっせーの・・・」と氷水をかぶる演技をし、「おや?氷水じゃないぞ?ちょっと待って!これは、現金1万ドルだ!僕はこれをALS協会に寄付をするよ!だって氷は解けちゃうだろ?でも現金は実際に人々を助けるからね」と発表しました。

 

実際に募金されているの?誰に?

もともとは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の啓蒙活動として広まったこの’ALSアイス・バケツ・チャレンジ’ですが、実際には、各国で募金先や募金方法なども違う場合もあるのです。

現在各国で、募金額が発表され始めています。日本ALS協会では、8月18日から22日までで、昨年一年分の寄付金額とほぼ同額の394万円を受け取ったと発表しています。また、本国のALS協会では、7千万ドル(約73億円)の寄付を受け取っていますし、英国では、MND(Motor Neuron Disease:運動ニューロン病、ALSはこのMNDの一つの病状)協会が、63万5千ポンド(約一億一千万)、ガン患者サポート団体が25万ポンド(約4300万円)を受け取っています。

日本では、日本ALS協会への募金がメインですが、例えば、英国ではALS協会以外にも、ガン患者へのサポート団体は、彼らのサイトで、’アイス・バケツ・チャレンジ’として、一切ALSには触れずに’#IceBucketChallengeに参加して、当団体へ募金してください’と、謳っています。英国では、設定された番号にテキストメッセージを送ると、募金が出来るという方法があるのですが、これを使って「氷水をかぶった画像をアップして、この番号にICEとテキストすることで、3ポンドを当団体に募金しましょう」と宣伝して、まるで便乗商法のような募金活動をしている団体もあります。しかも、氷水も募金も両方、更に次にバトンを渡す際に、’48時間以内に当団体にICEとテキストするように伝えてください。(ICEの代わりにFINEにして10ポンド送ることもできます)’と、まるで不幸の手紙のような募金方法ですね。

この氷水バケツ挑戦の始まりは?

’アイス・バケツ・チャレンジ’の発祥はアメリカとのことですが、実は、誰が言いだしたのか、本当の’最初の一人’が判っていないのです。

どうやら、一番最初は、’Chillin4Charity’(Chilling for charity;慈善のために冷える)という活動と見られています。

これは、昨年秋に大学生たちが、子供用プールに水を張り飛び込んだのです。これを、どういったいきさつで、チリングがチャレンジにかわり、子供用プールがバケツの氷水に変わったのか、ねずみ講のように次に3人にバトンを渡すようになったのかは、わかりませんが、#IceBucketChallengeとなって、7月下旬には、ツイッター上に30前後登場し、ひと月後には、65万回ツイートされています。

ホンの一か月で、世界中を駆け巡る’チャリティイベント’となったのです。

筋萎縮性側索硬化症とは

最後になりますが、筋萎縮性側索硬化症とは、筋肉の委縮と筋力低下がおこる神経変性疾患で、進行がとても速く、発症後3年から5年程度で呼吸筋麻痺によりなくなる人が多く、また、有効な治療法が確立されていないという難病です。イギリスの物理学者のスティーブン・ホーキングが、この病気にかかり、車いすでの姿をメディアに登場しています。彼の著書や、日本での講演を通じて、彼の存在を知っている人も多いと思います。彼は、奇跡的に病気の進行が途中でストップし、すでに発症から50年が経っています。

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また、大橋巨泉さん司会の「クイズダービー」で常に1枠に座っていたフランス文学者の篠沢教授も、2009年2月からALSの闘病しています。TOTOベーシストのマイク・ポーカロも、ALSによりバンド活動を中止していますが、今も彼はTOTOの正式ベーシストとしてクレジットされています。
また、毛沢東元中国主席、野球選手のルー・ゲーリッグや、元ヤクルト監督の土橋正幸さんらが、ALSで亡くなっています。

フジテレビの亀山社長には、他のセレブの方たちのように、氷水か募金かを選んだのではなく、’氷水も募金も’ということで、「実は裏で多額の寄付を送っていた」なんて真実が隠されているといいのですが・・・

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