朝が来る原作ネタバレ片倉ひかりの正体は?タイトル意味とロケ地!
6月4日(土)23時40分より、オトナの土ドラ枠でスタートする『朝が来る』。こちらは「子どもを、返してほしいんです」というある朝にかかってきた一本の電話から始まる物語。不妊治療と養子縁組の家族がテーマとなっています。
原作は映画『ツナグ』やWOWOWドラマ『鍵のない夢を見る』の作者でもある辻村深月さん。今回の『朝が来る』で3年連続の本屋大賞候補としてノミネートされています。
主演を務めるのは、アニメ映画『風の谷のナウシカ』元イメージガールでありドラマ主演は2年ぶりとなる安田成美さん。今作で演じるのは、不妊治療に悩みながらも養子を迎えることになった女性・栗原佐都子です。
佐都子は大学卒業後、出版社に就職。同期だった清和と27歳で結婚しましたが子供をなかなか授からず、36歳で不妊治療を始めます。しかし清和に原因があることがわかり、2年間の治療の末に断念…。その後、養子を迎えることを決意し夫と息子・朝斗と幸せな生活を送っていたところに、朝斗の産みの親「片倉ひかり」を名乗る謎の女が現れるのです。
その「片倉ひかり」を名乗る謎の女役には、川島海荷さんがキャスティングされました。髪を人生初の金髪に染め印象がガラッと変わりましたが、「その分役に入りやすくなった」と役作りにも余念がありません。朝斗が6歳になったある日、実母「片倉ひかり」を名乗り、佐都子に「子供を返してくれ」と電話をかけてくる…その意図はいかに?
佐都子の夫・清和役にはココリコの田中直樹さん、息子・朝斗役には『流星ワゴン』や『37.5℃の涙』にも出演していた林田悠作くんです。幸せな栗原家として過ごしていましたが、一体どう展開していくのでしょうか?第1話のあらすじをご紹介します。
「カタクラです。子供を返して欲しいんです。私が生んだアサト…くんを」その言葉にハッと衝撃を受ける栗原佐都子。電話の相手は、息子の実母・片倉ひかりを名乗る謎の女でした。
6本のロウソクに火が灯されたバースデーケーキを笑顔で囲む佐都子、出版社に勤める夫・清和、幼稚園児の息子・朝斗。3人は慎ましくも幸せな家庭を築いていました。しかしそんなある日、佐都子の元に朝斗が幼稚園からいなくなったと連絡が入り…?
一方6年前…片倉ひかり(原菜乃華)は広島にやってきます。中学の同級生の子を妊娠したひかりでしたが、両親によって養子に出すことが決められてしまったのです。特別養子縁組支援団体・ベビーバトン代表の浅見洋子(石田えり)はそんなひかりを温かく受け止めます。そこには先輩妊婦の平田コノミ(黒川智花)も来訪していました。
そしてある日の正午ごろ、栗原家のインターホンが鳴ります。佐都子と清和が玄関のドアを開けると、そこには一人の金髪の女性が暗いまなざしで立っていたのでした…。
人物相関図を見ると「片倉ひかり」と名乗る女性が川島海荷さんと原菜乃華さんのダブルキャストであることも、物語の複雑さが表れています。では原作のラストはどのような結末を迎えるのでしょうか?ネタバレです。
結論だけいえば、謎の女は朝斗の産みの親・片倉ひかり本人であったということが判明します。ただし6年前(14歳の頃)の面影は一切なく、暗く重たい人生を歩んできたまるで別人の女性として栗原家に現れたため、混乱を招いてしまったのです。順を追って見ていきましょう。
まずは栗原家の視点です。佐都子が長年不妊に悩まされていた理由は、清和が無精子症であったため。大ショックを受ける清和とともに不妊治療に励む佐都子でしたが結局子どもを授かることはできず、夫婦2人で生きていこうと話し合うのでした。
そんな中ニュースで特別養子縁組支援団体・ベビーバトンを知り、興味を持った2人は広島の現地に行ってみることに。ベビーバトンの説明会前半では、浅見代表が言葉でいろいろ説明しますが、子どもを作れない夫婦たちからの厳しい質問がたくさんあり、会場は重苦しい空気に包まれていました。
ところが説明会後半で、実際に養子をもらった夫婦数組が子どもと一緒に登場し、浅見代表の言葉が真実であると分かり会場の空気は一変、みんな涙を流し始めます。佐都子と清和も、ベビーバトンに登録を済ませました。
それから1年経たないうちに、子どもが見つかったと連絡が入ります。広島の病院で生まれた赤ちゃんを抱くと佐都子は、長いトンネルを抜けて”朝が来た”と思いました。なので、子供の名前は「朝斗」と名付けます。
そして、通常は産みの親とは会わないルールなのですが先方から要望があり、佐都子と清和もOKして特別に一度だけ会うことに。そこで出会った母親の片倉ひかりは、まだ無垢な中学生でした。佐都子はひかりに感謝し、朝斗はもちろんひかりも自分にとって大切な存在となるのでした。
苦労の末に養子縁組という形で子どもを授かり、ようやく光が射した栗原家。それでは続いて、片倉ひかり視点のストーリーネタバレをご紹介します。
栃木で暮らす片倉ひかりは、親が期待した私立中学の受験に落ち公立に通う、どちらかといえば目立たない女子。そんなひかりにイケメンで人気者の彼氏ができます。ひかりの初潮がまだだったことを安心してか、避妊をせず彼氏と性行為を繰り返してしまいます。
自分で気づくことはできませんでしたが、当然隠し通せるわけもなく妊娠が発覚。母親は怒り狂い、ひかりは唖然とします。さらに産婦人科で検査すると、中絶可能な時期をすでに過ぎていました…。
彼氏と会うことや連絡を取るのは禁止、部活は貧血を理由に休み、妊娠8ヶ月を迎えお腹が大きくなりはじめた頃には肺炎で入院…ととにかく”妊娠”という事実を隠して生活するひかり。
その上妊娠・出産を「なかったことに」するため、両親から特別養子縁組の話をされます。母も姉も世間体を気にして、噂になるのを恐れているのです。ひかりはそんな母がずっと嫌いでした。
広島のベビーバトンの僚を訪れると、ルームメイトは風俗店で働いており父親が誰かわからない子を身ごもったコノミでした。彼女は出産入院のためまもなく僚を出ていき、ひかりも出産予定日通りに無事赤ちゃんを産みました。自身の誕生日の4日前に生まれたその赤ん坊に、ひかりは運命を感じていました。
手を震わせながら親権放棄書にサインし、一度だけ子どもを抱くことができたひかりは、引き取り先の夫婦に会いたいと希望します。特にそこへの理由はなく、本心はただ子どもに会いたかったからです。実際に夫婦(佐都子と清和)と会い、名前が「朝斗」になったことを聞いたひかりは号泣し、感謝を述べて息子と別れたのでした。
その後栃木に帰ったひかりでしたが、そこに元どおりの生活はありませんでした。朝斗の父親である彼氏とは決別し、またも私立高校の受験に失敗したことで母親から嫌味を言われます。高校でできた彼氏ともうまくいかず、髪を茶色く染めタバコを吸うなど不良になったといわれてしまうのです。
決定的な事件となった出来事が一つ。お正月に親戚が集まった際、もともと嫌っていた叔父が「バカを見たな」と平然と言ってきたため、ひかりは叔父の顔を殴ってしまったのです。母が学校や近所には秘密にしているのに、親戚には話していたことにも腹が立っていました。
そして17歳になったひかりは、広島のベビーバトンを再訪するために家出を決意。浅見代表に懇願し、ベビーバトンでの仕事や新聞配達員の住み込みの仕事を紹介してもらいました。そこに、新入りでトモカというギャルの女の子が入ってきます。
ひかりにとっては子どもを産んだことを初めて話せたトモカでしたが、トモカはしょっちゅうひかりにお金を借りるようになり、次第にまともに返済しなくなっていきました。しかもある日、右目に青アザを作ったトモカから保証人になってほしいとキレ気味に頼まれます。
もちろん断ったひかり。その後トモカは無断で店を辞めていき、安心していましたが…。コワモテの男2人がやってきて借金の保証書を見せてきます。そこには保証人:片倉ひかりの名前となぜか押してあるハンコ、そして50万の借金の文字がありました。
毎日のようにやってくる男2人に怖くなったひかりは無断で店を辞め、店の自転車を盗み電車に飛び乗ります。横浜で降りたひかりは、再びビジネスホテルに住み込みで働き始め、新聞配達店に自転車を盗んだことを謝る手紙を書きます。
しかしその手紙の消印が原因で、借金取りの男がまた姿を現わすように…。もし返せないようなら実家に行くと脅されたひかりは、どうにか終わらせたい一心でホテルの金庫から金を盗み、男たちに借金を全額返済したのです。
今度はそのホテルのフロントから盗みを咎められ、ひかりは初めて犯罪を犯したことを意識します。本部の人間が来る前にお金を戻せばまだ間に合うと促されたひかりは「近くにいる親戚からお金を工面します」と回答。その親戚として思い浮かべていたのが、栗原家でした…。
そして、ドラマの第1話冒頭に繋がっていきます。「カタクラです。子供を返してほしい。嫌ならお金を用意して。学校や本人にばれたら困るでしょ。」と電話したひかりは栗原夫婦と久しぶりに対面。しかし佐都子たちは「会いたい・引き取りたいというのはわかるが、お金の話が出るのはおかしい。あの子(片倉ひかり)はそんな人じゃない」と受け入れてもらうことができません。
そのとき、朝斗が家に帰ってきました。清和から「どうしますか会いますか」と聞かれ、ひかりは会いたいという気持ちと言葉を押さえ込み「申し訳ありませんでした」と畳に額をこすりつけ、「言われた通りです。私はあの子の母親ではありません」と栗原家を去ったのでした…。
栗原家を訪れた当初の目的も失敗に終わってしまったひかりは、横浜には戻れませんでした。実家に知られるのが嫌で逃げ回ったあげく、犯罪を犯してしまった自分に嫌気がさします。公園で遊ぶ親子を見つめ、歩道橋で車の列を眺めていると雨が降ってきました。
雷が鳴り、いっそこのまま雷に打たれてしまいたいと思ったそのとき…「やっと見つけた」佐都子が、黄色いレインコートの男の子と一緒に立っていました。
佐都子は謎の女の正体が片倉ひかり本人だと分かり、追い返したことを謝罪しました。朝斗が「だあれ?」と問いかけると、佐都子は「広島のおかあちゃんだよ」と答えます。佐都子は、朝斗が3歳になった頃に養子であること、産みの親である「広島のおかあちゃん」がいることも伝えていたのです。
ひかりは号泣して「ごめんなさい」、朝斗を育ててくれたことに「ありがとうございます」と気持ちを伝えます。そんな彼女に佐都子は「一緒に行こう」と言ってひかりを抱きしめるのでした。雨雲の間から夕日が、雨に光を当てています。朝斗は澄んだ目で2人の母親をじっと見つめ続けていました。
タイトルの『朝が来る』は、まさに不妊治療に悩んでいた佐都子と、学生時代から辛い人生を歩んできたひかりに、ようやく朝日のような光が射してきたことを意味していたのです。ドラマにはオリジナルのキャラクターも多数出演するようなので、どう絡んでいくのか目が離せません!
『朝が来る』は、ストーリーの舞台通り広島でのロケが行われています。画像は瀬戸内海、そして佇むのは安田成美さん。とても美しい絵ですね♪
“普通の幸せ”“家族の幸せ”をただただ願って、もがき苦しみながらも前に進んでいく女性を描く『朝が来る』。夫の不妊症、特別養子縁組など、現代の日本で一般的になりつつもタブー視されがちな問題を、リアリティを追求し展開していきます。放送は6月4日(土)23時40分スタートです。
2016/06/04 | 朝が来る
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