ちゃんぽん食べたかは菅田将暉主演のさだまさし自伝ドラマ！ロケ地は？

NHK土曜ドラマ「ちゃんぽん食べたか」が、5月30日土曜日夜10時からスタートします。このドラマは、昭和40年代に、バイオリニストを目指し、一人上京した長崎の少年の物語です。

昭和40年代。

そう聞いて皆さんは何を思い浮かべますか？
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作家の三島由紀夫さんが、東京市ヶ谷駐屯地で割腹自殺をしたり、志賀直哉さん、おにぎり大好きな画家の山下清さん、ウルトラマンを誕生させた円谷英治さん、エノケンこと喜劇王の榎本健一さんがなくなったり。

世界のホームラン王、王貞治さんがホームラン記録を出したり、長嶋茂雄さんが引退したのも、このDecade。
マクドナルドが日本に上陸したり、みんなが大好きなカップラーメンが発売されたり。
オイルショックで巷の主婦がトイレットペーパーを買いだめしたり。
戦後に結ばれた日米安保条約の自動延長に際し、学生運動が全国の大学などで行われました。
沖縄返還、成田空港問題。
本当に様々なことが起こったのが昭和40年代です。

このドラマの舞台は、更にもっと前の昭和30年代終盤ですが↓↓↓
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ドラマは

昭和40年初頭に、とある少年が、バイオリンの腕前で天才少年と期待され、長崎から一人上京し下宿生活を開始したのです。ソリストになることをめざし、日々バイオリンの練習を繰り返す高校二年生だった雅志ですが、音楽系の高校への進学に失敗してからというもの、ソリストという自分の目標に、疑問を抱いていたのでした。

そんな折、新しくクラスメートに「オリジナルのラブソングを作曲してほしいと頼まれたのです。そのクラスメートは、好きな女の子に告白するときに「ラブ・ミー・テンダー」を歌いながら告白したこともある変わり者。そんな彼のラブソングを作曲作業で、バイオリンの練習にも集中が出来なくなって・・・

と、長崎出身の天才少年・正志は、徐々にバイオリンから遠ざかり、気が付けばフォークデュオ「グレープ」として活動を開始するのです。

音楽への絶ち難い夢と、友人や先生、アルバイト先で出会ったおじさんなど様々な人に囲まれ、70年安保闘争という激動な時代に、少年が青年へと成長する過程を、高校・大学時代での日々をメインに描く物語なのです。

グレープといえば

と、ここまでお話を紹介してきましたが、ファンの方はもちろん、「グレープ」というフォークデュオ名で「あ・・・」と特定人物に思い当たった方も多いかと思います。

そうです。この「ちゃんぽん食べたか」は、さだまさしさんの自叙伝的小説を原作にしたドラマなのです。

さださんといえば、フォーク全盛時代に「グレープ」として発表した「精霊流し」の大ヒットをさせ、その後ソロとして活動を開始しました。

あの小樽を舞台に長年にわたってシリーズ化されたドラマ「北の国から」の主題歌、「北の国から〜遥かなる大地より〜」や、わがままな男から見え隠れする男の弱さや嫉妬心を、なんとも微妙に描いた「関白宣言」などを歌う歌手であると共に、その楽曲の素晴らしさから、山口百恵さんの「秋桜」を始めとして、和田アキ子さん、ZONE、中島美嘉さん、アンジェラ・アキさん、森山良子さんらにも楽曲を提供しているのです。

しかし、そんなミュージシャンとしての一面と共に、その個性的なしゃべりにも人気があります。1970年代後半は、ラジオの深夜番組が流行っていた時代。今でも続く「オールナイトニッポン」と、放送を終了している「パックインミュージック」とともに、その時代を担っていた「セイヤング」で、グレープとしてパーソナリティを務めていたのです。

当時はもちろんインターネットはなく、テレビも終日放送を開始する前の時代。若者の娯楽・受験勉強のお供は、ラジオの深夜放送だったのです。曜日によって、好きなパーソナリティを求め、文化放送、ニッポン放送、東京放送（現在のTBSラジオ）を選局して聞いていたのです。

その後、本放送の「セイヤング」は終了したものの、毎週土曜日に「さだまさしのセイ!ヤング」として冠ラジオ番組を、1981年10月から1994年4月まで、12年半に渡り放送したのです。

そんなラジオ番組で、学生時代にずっと’落語研究会’に所属していたさださんの喋りが行かされないハズはありません。今でも、コンサートの曲間MCで、ファンの方たちを楽しませているのです。時には、歌っている時間よりしゃべっているほうが長いこともあるとか。

ちゃんぽん

そんなさださんの青春時代を小説にした「ちゃんぽん食べたか」です。ちなみにちゃんぽんとは、言わずと知れた長崎名物の麺料理ですが、「食べたか」は、「食べたい」を意味する長崎の方言です。「食べたの？」ではありません。

長崎ちゃんぽんは、中国福建省の料理をベースに長崎の中華料理屋店主が、中国人留学生に安くて栄養のある食事をと、考えた物が発祥です。現在、長崎以外にも、九州各地に’ご当地’ちゃんぽんが存在する人気メニューです。

今でこそ、チェーン店の全国展開とともに、日本各地で’長崎ちゃんぽん’が知られ、食べられるようになりましたが、さださんが学生生活を東京で過ごした昭和40年代には、まだまだ長崎周辺以外で食べられる場所はほとんどありませんでした。

長崎ちゃんぽんを食べたいという気持ちは、田舎を思う気持ち、家族を思う気持ちをストレートに表した感情だったのです。

登場人物は

さださん、いえ主人公の佐野雅志を演じるのは、菅田将暉さん。バイオリンの天才少年・雅志は、両親の期待を背負って、音楽の勉強をするべく中学の時に上京し、一人暮らしを始めます。絶対音感を持ち、バイオリンのみでなくギターなども弾きこなすのです。

そんな雅志が、高校二年の時に、ギターの腕が抜群な他校の生徒・古田政美に出会います。普段は無口なのに、音楽に関しては饒舌になり、その音楽への気持ちは真剣なものなのに、ラーメン屋を営む父親に音楽をやることを猛反対されているのです。やがて、雅志と共にデュオを組み、メジャーデビューを果たす政美を演じるのは、本郷奏多さん。

雅志の高校のクラスメートで、恋敵で、ちょっと強引な樫山満を演じるのは、間宮祥太朗さん。満は、政美の影響で、プロのミュージシャンを目指すようになるのです。

同じく雅志のクラスメートで、同じバンドのボーカルを担当する菊田保夫。実家が米屋で、ちょくちょく家に呼び、飯を食べさせたりなど雅志たちを気遣う心優しい保夫を演じるのは、泉澤祐希さん。