きょうは会社休みます視聴率上昇の理由は?原作相違点多数もキャストの魅力が原因?
日テレの水曜22時枠でスタートした「きょうは会社休みます。」が、原作ファンに波紋を広げておりますね。
ええ、その気持ち、分かりますとも!
いろんながっかりな点がありますもんね。
では、どんな点がモンダイなのか、言わせていただいてよろしいでしょうか。
この作品は、藤村真理著作の漫画が原作です。
7巻までコミックスが発売されていますが、原作は「Cocohana」(集英社)で連載中。
原作が終わってないと、ドラマがオリジナル設定やり放題なのも困りものですね。
本来、こんなお話なのです……
「彼氏いない歴=年齢」の真面目一辺倒な会社員・青石花笑(綾瀬はるか)は、処女のまま33歳の誕生日を迎えて落胆していた。
そんな折、勤務先のアルバイト・田之倉(福士蒼汰)と酒を飲み、酔っ払ってしまった花笑が翌日目を覚ますと、田之倉と一夜を共にした後だった。
酔って記憶がないため処女喪失の実感が全く湧かない花笑だったが、後日田之倉から告白されて付き合うことになり、花笑の初めての恋愛が始まる。
田之倉をどこまで信じて良いか分からない花笑に、2人の交際を知っている朝尾(玉木宏)までがちょっかいをかけてくる。
そして花笑は田之倉にプロポーズされるが……。
30代女子のドラマなのに、30代に支持されない?
このドラマは恋愛をメインにしていますから、視聴対象はほとんどが女性と思われます。
その女性たちに受け入れられていない一番の原因は、「花笑の年齢設定が違う!」というところ。
原作の花笑は「33歳にして処女」で、なかなかなこじれ具合でございます。
それがドラマでは、「30歳(なりたて)処女」。
これって違うよ、全然違うよ!?
この根本の設定を変えてしまうことで、今後の田之倉との恋愛も、「33歳」と「30歳(なりたて)」では重みが違ってしまいます。
「30歳(なりたて)」は、30代に乗り上げたばかりで、これから諸々実感が出てきますが、「33歳」にして「大学生と恋愛」となると、かなりハードル高いですよ。
この2人の恋愛はその辺が本来大事なのではと思うのですが、ドラマでは一番大事な主人公の「揺らぎ」の部分がスルーされてしまったのですね。
そしてもうひとつの重要ポイント。
キャスト発表の時点で思っていたことですが、綾瀬さんが「こじらせ女子」なワケないじゃないですかー……。
むしろ、世の中に結構な数いる「こじらせ女子」を敵に回してます。
綾瀬さんが演じてしまうと、花笑がこじらせていたのは「ただ消極的だっただけじゃん!」となってしまうのです。
綾瀬さんはどうしても可愛らしいオーラを隠せていないので、周りが「近寄りがたい」「恋愛のことなんか聞いちゃいけないんだろうな」と思うようなタイプが良かったのではと思います。
「こじらせ女子」の根深さをナメちゃあいかんですよ。
田之倉君の希望的キャスティング
この漫画のドラマ化が決まって、最初に「田之倉」は誰? と考えたとき、個人的な第一希望は桐山漣でした。
軽そうに見えて、でも結構真面目で仕事もソツなくこなし、30代女子の相手として釣り合うのは、芝居も柔軟性のある桐山君がいいのでは? と思ったんですよ。
福士君はさわやかさんで、おそらく「スターマン・この星の恋」(2013年・関西テレビ)で姉さん女房(広末涼子)を持つ純粋な青年を演じたことが今回のキャスティングに繋がったのではと思うのですが、30代のこじらせ女子を包み込めるとはとても思えない……。
福士君はまっすぐすぎて、ストライクゾーンが狭そうに見えちゃいますね。
夢をドラマにして良いモノなのか?
そして難しいのは、基本的に、原作が「少女漫画」ということ。
どー考えても、バイトの大学生男子が、スカート丈長めでひっつめ髪、地味メガネな30オーバーの女性を本気で好きになって、しかも向こうから「付き合って下さい」などという現実はないのですよね……。
絶対にありえないというつもりはありませんが、テレビを見ている「こじらせ女子」にこんな夢を見させて良いのでしょうか?
もしも、このドラマを見て本気である日そんなことが突然起こる(「真面目にしていれば白馬の王子様が迎えに来てくれる」)と思ってしまったらどうしましょう。
または、「ワタシはこんなのありえないって分かってるから、花笑よりマシ(笑)」などと言い訳をして、己の危機感に気付かない女性が増えるのも怖いです……。
30歳手前でも、花笑とどこか似ているかも、と思い当たる節のある女性は、花笑を反面教師としましょう。
重ねていいますが、こんな事例が己の身の上に起こることはほぼありません。
あるとしたら、こんな事例を起こそうと何かしらの努力をした人だけです。
そんなキャラだっけ? 過剰に肉食な2人
玉木宏演じる朝尾社長。
玉木君自体はイケメンでビジュアルは近いんですけど、朝尾に比べたら温度も湿度も高くて違和感があります。
あれじゃ、原作の朝尾のさりげなさやクールさ、意外に不器用で、花笑にいつの間にか惚れてしまったウカツな部分が見えてきません。
たださらっと会社を起こしてバブリーな時期に遊んでた人が、今でも「世の中のオンナはオレが好き」と勘違いして攻めてるみたいで、イマイチカッコよく見えないです。
花笑の後輩の肉食女子・大川瞳(仲里依紗)も、玉木君と同じで、ただの勘違い女子に見えるのが残念です。
原作は肉食でありながら、そうは見えない計画がされていて、キャラも男子ウケする薄味だったように思うのですが……。
あんなギラギラが表に出た大川に引っかかる男性、いませんよ……。
2話で17.0%に上昇?
1話は、14.3%でしたが、2話の視聴率は17.0%。
あれ? 上がってる……。
てっきり12~14%をうろうろするのかと思っていたのですが、思いがけず上昇。
感想を見てみると、概ね「福士君がカッコよすぎてヤバい!」そうです……。
⇒きょうは会社休みます2話視聴率と感想!共感とキュンキュン過ぎる展開?
あ、そうすか。
まあ原作知らずにドラマ見る方が大多数ですもんね。
そうなると、「原作の田之倉と全然違~う!」とかは関係なくって、ドラマ見て福士君に癒されるかどうかが大事ってことですね。
2話の最後で、花笑は田之倉とつき合うと決めて、メガネもやめました。
こうして花笑が可愛くなると、離れそうだった男性視聴者も戻って来るでしょうか?
ここが楽しみな3つのポイント
可愛い顔して温度が低い、新人社員・加々美役の千葉雄大君。
原作では、チョー嫌な役です。
仕事も出来ないのに口ばかり達者で、花笑を罠に嵌めようとするセコい男。
これから加々美も何らかのやらかし行動を起こすと思うのですが、普段「可愛い」役が多い千葉君がどこまで嫌なヤツを演じられるかは興味があります。
そして花笑の同僚・大城役の田口淳之介(KAT-TUN)さん。
田口さんはれっきとしたジャニーズのタレントさんなんですが、ひとりになると余計な「ジャニーズオーラ」がなくて、ちゃんと「普通」になるのがスゴイと思います。
「リーガルハイ」(2012年/2013年)の蘭丸役など、田口君は物語の脇にいてテンポ感を良くする役割として期待したいです。
笑顔攻撃が若干面倒くさいので、演出さんにその辺は上手く抑えて頂きたいですね(笑)
最後のポイントはマッキー(槇原敬之さん)の主題歌「Fall」。
この人の歌声の魔力はすごいです。
それまで「何だこのドラマ……」として見ていたものも、最後にマッキーの歌が流れてくるともうそこで許してしまえるというか、「ちゃんとドラマを見たなぁ」って印象に変わるんですよね。
だからきっとこのドラマは、「なんじゃあそりゃあ!」と思うことがたくさん起きると思うのですが、エンディングでマッキーの曲が流れて「……じゃあ、とりあえず続きは来週ってことで」と、続けて見ちゃったりするんでしょうか(笑)
私はきっと「田之倉君が違う~」と言いながら、最後まで見ると思います。
2014/10/23 | きょうは会社休みます
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