天才探偵ミタライは主演が逆？豪華キャストあらすじと見どころは？

土曜プレミアム・天才探偵ミタライ～難解事件ファイル「傘を折る女」～が、
3／7（土）21時から放送されます。

原作は小説家・島田荘司氏の「御手洗潔シリーズ」の「傘を折る女」。
講談社文庫「UFO大通り」に収録されています。

ある雨の日に、謎の行動をする女性の話をラジオで聞いたことから、
天才脳科学者であり探偵のミタライが、女性の不思議な行動の理由をひも解いていく。
そこには誰も予想しなかった悲しい理由が隠されていたのです。

作家・島田荘司氏は1981年、御手洗シリーズ第1作となる「占星術殺人事件」で
鮮烈な小説家デビューを果たしました。
以後、「新本格ミステリー」というジャンルを開拓し、綾辻行人氏、伊坂幸太郎氏、
貫井徳郎氏など、次世代のミステリー作家たちに多大な影響を及ぼした人気作家です。
これまでいくつかの作品が映像化されましたが、島田氏が首を縦に振らなかった
「御手洗シリーズ」が、ついに映像でお目見えします。

脳科学者にして奇才の探偵・御手洗潔と、
作家で親友・石岡和己が絶妙なコンビネーションで難事件を解決へと導きます。

奇才・御手洗潔には作者も熱望した玉木宏さん！

脳科学者／探偵　御手洗潔（玉木宏）
類まれなる頭脳を持ち、専門である脳科学の他、心理学や医学など、
さまざまな学問に通じる天才だが、かなりの変人。

原作を知っている方なら、「誰があの変わり者・御手洗を演じるの!?」と気になりますよね。

御手洗に扮するのは
「のだめカンタービレシリーズ（2006年～2010年・フジテレビ系・千秋真一役）」

「きょうは会社休みます。（2014年・日本テレビ・朝尾侑役）」など、
さまざまな作品で活躍中の玉木宏さん。

「御手洗シリーズ」が映像化されてこなかった背景には、
島田氏が「御手洗潔」のキャスティングにただならぬ思い入れがあったからだそうです。
その島田氏が自ら、玉木さんが演じることを望み、
玉木さんもそれを受けて初めて映像化に至ったとか。

玉木さんは、御手洗について、「窮屈だなと思いつつ演じている（笑）」とコメントしています。
御手洗は人の心をコントロールしながら生きているので、
相手がどう出るかを予測しながら常に行動します。
それゆえ、感情があまり表に出ないのです。
撮影当初は居心地が悪いな、と感じることもありましたが、
徐々に自然になってくると信じて演じているそうです。
また、御手洗の回りくどい説明セリフが多くて大変だとの話も……（苦笑）

しかしそれでもやはり「御手洗潔」は魅力のあるキャラクターです。
表面では他人に興味がないと言いながら、心の奥に優しさを持っていて、
肝心な部分ではちゃんと相手のことを汲み取った動きをします。
玉木さんは「微妙な心の動きを表現できれば、彼の魅力が際立つ」と考えているようです。

実は、私的にはイメージが合致していないのですが……。
それはまた、のちほど。

玉木さんは現在「残念な夫。（2015年1月 – 3月、フジテレビ）」に、
タイトル通り「残念な夫」役で出演中。
ちょっとダメな会社員で新米パパの役は、御手洗と対照的ですね！
⇒残念な夫7話視聴率と感想！ハニートラップで朝帰りの玉木宏が残念過ぎる！

御手洗に振り回される親友・石岡に堂本光一さん

小説家・石岡和己
御手洗の親友。

繊細な神経の持ち主で御手洗に振り回されつつも、
「相棒」「ストーリーテラー」として御手洗シリーズになくてはならない存在です。

そんな石岡を演じるのは舞台「SHOCK（写真下左）」をライフワークとする、
KinKi Kidsの堂本光一さん。

過去には
「人間・失格～たとえばぼくが死んだら～（1994年・TBS・写真右上）」
「天使が消えた街（2000年・日本テレビ・写真右下）」
など、傷つきやすい少年を演じることが多かったと思いますが、

今回のテレビドラマ出演は、「スシ王子！（2007年・テレビ朝日系）」以来およそ8年ぶりです。

玉木さんは、光一さん主演の連続ドラマ「リモート（2002年・日本テレビ系）」に出演しましたが、
実際に共演したシーンはなく、今回が初共演となります。

光一さんは玉木さんの印象を、
「玉木君自身が、本当に色男なんですよね（笑）」と語っています。
単調なセリフに思えても、その奥に何かあるという“含み”のある表現が上手いと、
玉木さんの演技についても評価は高いようですね。

「リモート」では、光一さんは御手洗のような天才型の主人公・氷室を演じていました。
それだけに、御手洗役のセリフの難しさに共感し、
そんな苦労を全然見せない玉木さんに感嘆を覚えたようです。

ところで、キャスティングを聞いた際に「逆じゃない？」と思ったのは私だけでしょうか？
「リモート」の氷室のイメージがあるのかもしれませんが、
本当に最初は「御手洗＝光一さん」だと思ったんですよね。
天才で変人で、そのうえ天然の御手洗ですから、光一さんの方がしっくりくるというか……。

玉木さんは、「いい人が一生懸命変人を演じてる」ってなりそうな予感がします。
石岡君が光一さんじゃなければ玉木さんもいいかなと思ったでしょうけど、
御手洗っぽい人が演じる石岡君がどうなるか、ある意味楽しみです（笑）

謎の女・小西さん

御手洗が追う謎の、キーマンとなる女性。
御手洗は彼女を殺人犯と予想するが、彼女自身も遺体として発見されます。

どうも安易なキャスティングですが、見たらハマってて、許してしまうんでしょうね……。
小西さんが「謎の女」って定番すぎるじゃないですか。
この物語で重要な「白いワンピース」も似合いそう。
小西さんはとてもとても素敵ですが、
あまりに危なげないキャスティングにはちょっと反発したいですね。

小西さんはスペシャルドラマ「クロハ」でも主人公・アゲハ（杏）の姉役で活躍されました。
⇒クロハは人気小説原作で杏主演の豪華キャストドラマ！あらすじは？

あらすじと見どころ

御手洗潔（玉木宏）は、脳科学者であり、天才的な頭脳を誇る名探偵。
そして石岡和己（堂本光一）は御手洗の親友であり、作家です。

物語は、石岡がラジオで聞いた謎めいた話を、御手洗に語るところから始まります。
それは、リスナーが目撃した話で、白いワンピースを着た長い髪の女性が、
土砂降りの雨の中で傘を閉じて佇んでいたいうのです。

女性は手にビニール袋を持って交差点に立ちますが、
信号が青に変わっても横断歩道を渡る気配がありません。
すると信号が赤に変わる直前に、畳んだ傘を車道に置き、塀の影に隠れます。
しかし車が傘を避けて走っていくと、女性は傘を拾い、今度は車道の中央に置きます。
そして来た車が傘をひくと、女性は折れ曲がった傘を拾って、立ち去っていきました。