銭の戦争は漫画原作の人気韓国ドラマのリメイク！キャストとあらすじは？

新年のドラマの先陣を切るのは、SMAP草彅剛さん主演の「銭の戦争」です。

この「銭の戦争」、大元は漫画を原作にした韓国ドラマで、最高視聴率37％を記録したほどの人気ドラマだったのです。日本でもBSイレブンデジタルやBS朝日で放送もされたので、韓国版「銭の戦争」を観た方もいらっしゃるかと思います。

今回は、この人気ドラマを、場所や人物設定などをすべて日本に置きかえて、リメイクされることになったのです。

主人公の白石富生は、東京大学を卒業後に、大手外資系証券会社に就職し、プライベートでも大手金融グループの会長の孫である青池梢と婚約し、公私ともに順風満帆な生活を送っていたのです。

ところがある日、母・三保子から、実家の工場が不渡りを出し、社長である父・孝夫が行方不明になったと連絡が入ったのです。

白石が駆け付けた実家の工場では、取り立ての電話が鳴り続け、悪質な業者からも多額の借金をしていたことが判明します。

父親とは連絡も取れず、借金の連帯保証人となっていた白石は、貯金で借金返済をしますが足らず、消費者金融にまで追い掛け回されることになったのです。心労で母も脳梗塞を引き起こし倒れ、多額の借金があることで勤務先である証券会社からも、解雇されてしまうのです。

同じころ、白石の高校時代の恩師である紺野もまた、親戚の借金の肩代わりに頭を悩ませていたのです。娘・未央も働いてはいたものの、派遣社員で受付の仕事が打ち切られそうな状態だったため、相談もできないでいたのです。

白石は、三保子が崇拝していた神社に、金の無心をし騒ぎを起こし、更に参拝していた未央が落とした500円を拾い懐に入れてしまったのです。未央が気付いて白石を問い詰めますが、白石はなしのつぶてなのです。

追い打ちをかけるように、婚約者・梢の祖母から呼び出され、白石は「一千万円で別れてほしい」と、婚約を解消されてしまうのです。そこへ、弟の光太郎から、三保子の手術ができるかもしれないと連絡が入るのです。

と、第一話のあらすじだけでも、トップクラスの順風満帆な人生から、かなりの波乱万丈なところまで一気に墜落していく白石の生活です。

その後は

証券会社を解雇された白石が、再就職先として選んだ会社は、消費者金融の会社「赤松金融」。この赤松金融、表向きは普通の消費者金融ですが、裏では法定外の高金利をとる’闇金融’だったのです。一日でも早く借金を返す為、苦労をいとわず、あらゆる手段を駆使します。

そこに、恩師である紺野の娘・未央がやってくるのです。白石が借金に苦しみ、ホームレスまで堕ちていたことを知り、紺野は家に居候させるのです。

いつしか白石は、未央に特別な感情を持つようになりますが、同時に元婚約者の梢も最初は怒っていたものの、やはり白石への思いが打ち消せずに、三角関係になっていきます。

そんな白石が、借金を返済し、自らの人生を取り戻すまでの時間、そして、白石と未央、梢との三角関係を描いているのがこの「銭の戦争」なのです。

草彅さんを支えるキャスト

主人公の白石富生を演じるのは、SMAPの草彅剛さんです。
以前にも「僕と彼女と彼女の生きる道」で、トップクラスの銀行に勤める主人公を演じた草彅さん。今回もクールな金融マンの姿からのスタートです。

白石の母・三保子を演じるのは木野花さん。実は借金に追い詰められ自殺をしていた父・孝夫を、志賀廣太郎さん、弟・光太郎は、同じ事務所の後輩であり、草彅剛さんとは初共演の玉森裕太さんが演じます。

婚約者の梢は、木村文乃さん、梢の祖母・早和子をジュディ・オングさんが、高校時代の教師・紺野を、大杉漣さん、娘の未央を大島優子さんが演じます。

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赤松金融の経営者、赤松大介を演じるのは、渡部篤郎さん。赤松金融従業員の桜田慎一を、ジャニーズJr.の高田翔さん、円あかねを新川優愛さん、赤松や白石が師匠と慕う紅谷裕蔵を、津川雅彦さんが演じます。

草彅さんとチョナン・カン

今回主演する草彅剛さんは、過去にも、田中麗奈さんとW主演した「猟奇的な彼女」も2001年韓国で公開された映画を、連続ドラマとして、場所や人物名などの設定すべてを日本に置き換えリメイクされたものに出演していました。

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草彅さんといえば、韓流ブームよりも一足前から、韓国に精通し、深夜番組「チョナン・カン」の企画で、草彅剛を韓国語読みした’チョナン・カン’名で、当時日本文化や芸能に厳しい規制のあった韓国に渡って撮影をしたり、韓国人にインタビューしたり、番組内で韓国語をマスターしたりなど、「近くて遠い国」韓国との文化の懸け橋としての印象が強いです。

当時は、インターネットなどもまだまだ今のように一般的ではなかったですし、日本に韓国の芸能情報が入ってくることはほとんどありませんでした。バブルはじけた後の海外旅行先として、「安（い）・近（い）・短（い）」でいける海外として、香港・台湾やグアム・サイパンと並んで、名前が上がる程度で、取り立てて’韓国じゃなきゃ’的な人気はなかったのです。

そんな中、草彅さんは、チョナン・カン名義で現地のテレビに出演をしたり、逆に韓国での活動を「チョナン・カン」番組内で流したり、韓国という国への興味を日本で広めたのです。その為、韓国観光公社から、日本からの韓国への観光客増に貢献したとして記念碑を送られたりもしています。

「チョナン・カン」番組終了後も、全編韓国語の日本映画「ホテルビーナス」で主演を務めたり、元韓国大統領と対談したり、韓国語のソロ曲を歌ったり、韓国のベストセラー「月の街　山の街」の翻訳本を刊行したりと日韓の文化交流へ大きく貢献を果たしているのです。

日本と韓国の文化交流に貢献した先駆者としての草彅さんの姿をみて、人気韓国女優のチェ・ジウさんが草彅さん主演ドラマ「冬のサクラ」にノーギャラで構わないので出演したいと、撮影に参加したのは有名な話です。

長年日本の芸能界トップに君臨し続けているSMAPのメンバーとして、人気俳優として、忙しい日々の中、会話のみならず、翻訳までできるレベルの韓国語をマスターするなんて、本当に努力家なんでしょう。噂では、草彅さんとほぼ同じころから、情報バラエティ番組「SmaStation」のコーナーで英語を勉強し始めた香取慎吾さんの英語力は、’日常会話ができる程度’ということなので、すごいことだと思います。

もう一人の文化交流功労者

そして、婚約者・梢の祖母を演じるジュディオングさんも、祖国台湾と日本の二か国で活躍する芸能人です。2歳の時にお父様の仕事の関係で日本に移住、現在は日本に帰化されています。読者でリアルタイムで知っている方は少ないとは思いますが、袖に扇状に広がる白のドレープの美しいドレスを着て歌った「魅せられて」を歌っていた・・・といえば、ご存知の方も多いかと思います。