Orangeは舞台原作の震災ドラマ！ロケ地と秋元才加の腹筋が見所？

Time Flies…
時のたつのは本当に早いものです。

あれからもう二十年が経つのですね。
あの時、あの瞬間に産声を上げていた人も、今年成人式。

あの朝、テレビはどこの局も、地震発生後、火事に見舞われた阪神地区の映像を流していました。また、あの倒れた高速道路の映像も、かなり衝撃的でした。まだ一般家庭でのパソコンやインターネットは普及しておらず、情報はテレビやラジオなどのメディアのみ。携帯電話も、ちょうど前年から初期費用などが大幅に下がったものの、まだ一般には普及しておらず、被災者の方たちの不安は、大きかったことと思います。

1月17日、正月も明けたばかりの寒い冬、どこに行けば、食べ物をもらえるのか、どこに行けば暖をとれるのか。

そんな情報を得るのも、ラジオと口コミのみ。本当に大変だったことと思います。

そんな惨状の中に、消防士や自衛隊の皆さんが、どれほど大変な思いで、被災者の方たちを探し、救出してくれたかということは、実際に目の当たりにした方しかわからないと思います。実際に、ニュースなどでは拝見しましたが、それは取材陣たちが入れる時期とエリアのみです。

あの震災で、消防士さんや自衛隊の皆さんに助けてもらった’喜びと感謝’を胸に、自ら消防士や自衛隊になり、すでに東日本大震災で、誰かを助けた人もいらしたそうです。

特別救助隊を描いた「Orange」

そんな災害時に活躍してくれる方々のうち、消防士、中でも特別救助隊の方たちを描いた作品が「Orange」なんです。

この「Orange」は、宇田学氏が、実際に当時人命救助に当たった100名以上にもわたる消防士の方々に、取材し、書き上げた戯曲で、2004年に劇団PEOPLEPURPLEによって、初めて公演されて以来、同劇団により、関西地区を中心に、東京や九州などでも公演され続けている物語が原作となっています。

この戯曲「Orange」は、2008年にグリーンフェスタにて大賞、BigTreeTheater賞を受賞している作品です。
タイトルの「Orange」は、人命救助の為の特別な訓練を受けた隊員・特別救助隊のユニフォームの色がオレンジ色であるところから、つけられています。

この戯曲を、今回は、阪神淡路大震災から20年目の節目に当たり、TBSがドラマ化することになりました。

「テレビ未来遺産 ORANGE 〜1.17命懸けで闘った消防士の魂の物語〜」は、そんな消防士の方たちが直面した’阪神大震災’での救助活動を教訓に、消防隊員の中でも人命救助を専門に行う特別救助隊を目指す若き消防隊員や、実際に阪神大震災で救助に当たっていた特別救助隊の方たちの実体験を描いたドラマなのです。ドラマの脚本も、戯曲同様に宇田学氏が担当しました。

消防士訓練と経験談

神戸市消防局に属する湊山消防署に勤務する特別救助隊員で、上川隆也さん演じる小日向雄治と、工藤阿須加さん演じる消防士の山倉は、日々衝突が堪えません。仕事に真剣で、救助現場では厳しすぎる程な小日向。理性より感情、猪突猛進型の小日向と、対照的に一回り年下の後輩なのに理性的に物事を考える山倉の間に仲介に入るのは、二人の上司である桜井中隊長（杉本哲太さん）や、同じ消防署に勤務する消防士で山倉の姉、小池栄子さん演じる亜紀だったのです。

ルーズヴェルトゲーム沖原投手役の工藤阿須加の演技の実力は父譲り？

板谷由夏さんが演じる妻・夏希と、子どもに囲まれた家庭を持ち幸せそうな小日向ですが、今でも阪神淡路大震災でなくなった被災者のために花を手向け続ける一面も持っているのです。仕事への厳しさの裏には、実は阪神淡路大震災の時の悔しい思いが隠されていたのでした。

山倉も、全消防士の3％しかなれない特別救助隊、彼らだけが着られるオレンジの制服を着て救助活動を行いたいと特別救助隊を目指していたのです。しかし、本格的な訓練を前に、谷村美月さん演じる恋人の優子に、厳しい小日向への愚痴をこぼすのです。

特別救急隊になるための訓練が始まり、訓練のあまりの厳しさに各地から集まった訓練生たちは、いつ根を上げてもおかしくない程だったのですが、特に唯一の女性参加者の雪村は、男性参加者に負けず、懸命に耐えていたのです。

彼女は、東北復興のために、危機管理に優れた神戸消防で訓練を積み、その経験を地元に還元しようと努力する岩手出身の女性消防士なのです。

しかし、日毎に訓練への不満は高まり・・・そんな訓練生の空気を察した桜井中隊長は、会議室に訓練生を集め、あの20年前の阪神淡路大震災での出来事を「僕らにとって唯一の負けや・・・」と、実体験を話し始めるのです。

桜井中隊長の口から、あの日、神戸の救助の現場で何が起こり、自分や仲間が何を思い救助に当たったのか・・・　現場にいた人間から、語られる真実は、衝撃的でした。

そして、彼らにとっても、忘れられない出来事が・・・

唯一の訓練に参加した女性消防士

この印象的な女性消防士、雪村を演じるのは、秋元才加さんです。元々、眼力が強く、しっかりした意志をもっていそうな印象のある秋元さん。

ドラマ撮影では、神戸消防の消防士の指導の元に、本物の消防訓練所で、実際に消防士の方たちが行う厳しい訓練を全て秋元さん自身が実演した程の頑張り屋で、役の雪村にも通じるものがあるのかもしれません。記念に写真を撮るほどの痣ができるほどの過酷な訓練や、腕の力だけで斜面を登ったり・・・厳しくても、自分の弱さに悔し涙を流しながらも、その撮影をやり終えたのです。

そんな過酷な撮影をこなすことが出来るのは、合気道2段、東京マラソンも完走できる秋元さんだから・・・と考えてしまいます。昨年夏には、’腹筋’には定評のある？秋元さん、自身のインスタグラムに腹筋の写真をアップし、日本国内のみならず海外からも、良好なコメントが寄せられていました。

実は秋元さん、ティーンエイジャーの頃には、体重６８Kgと、ちょっとポッチャリしていたそうなんです。秋元さんの身長は166cmあるので、ちょっとポッチャリといった感じでしょうか。今の体型を手に入れたのも、彼女の努力のたまものなんだそうです。

先日、週刊文春にWデート報道があった秋元さん。秋元さんのデートと言うよりも、元AKB48同士の前田敦子さんと歌舞伎俳優尾上松也さんのデートに、同じく歌舞伎俳優の中村児太郎さんと共に同席していたといったところのようです。

ドラマの撮影は

実際に神戸市内にある、消防署、消防訓練所などでロケを行い撮影に挑み、消防車や消防機材も本物という、阪神淡路大震災での救助活動を行った当事者である消防士さんたちの心情を伝えるために、最大限’リアル’に撮影されたドラマです。もちろん、それ以外にも、昨年の11月ごろには、茨城県常総市にあるきぬ総合公園、石毛体育館、旧市営自動車学校などでも、ロケを行なっていました。

このドラマをきっかけに、普段接する機会のない消防士や自衛隊の方たちが、いかに緊急時に、大変な状況の中、どれだけ被災者を思い、救済活動を行ってくれるのか、その為に日々どれだけ大変な思いをしているのかを再認識できれば・・・と思います。また、それと同時に、いつ何が起こるかわからない現代に、家族や自分の大切な人たちのことを今一度思いなおしたり、’一日の大切さ’に気が付けたらいいのではないかなと思います。

「テレビ未来遺産 ORANGE 〜1.17命懸けで闘った消防士の魂の物語〜」は、1月19日夜9時よりTBSで放送です。あの時を実際に体験した方も、していない方も、このドラマを通じて、改めて震災の被害と、世界に誇れる日本の’救助活動’を改めて知るきっかけになれば、命の大切さを感じることができればと思います。