砂の塔は怖すぎるサスペンスドラマ！あらすじキャストロケ地は？

10月14日（金）夜10時からスタートする『砂の塔～知りすぎた隣人』。TBS伝統の金曜ドラマの中でも、ひときわ鮮明に記憶に焼きつくサスペンス作品を目指した今作は、人の裏側に潜む悪意を描きつつもあたたかい家族愛が感動を誘う、稀代のヒューマンサスペンスです！

多くの話題を提供し、早くも巷の女性たちの間で期待が高まっている『砂の塔～知りすぎた隣人』。主役の高野亜紀役には、4年ぶりのテレビドラマ主演となる菅野美穂さんを迎え、さらに謎に包まれた不気味な隣人・佐々木弓子役として松嶋菜々子さん、TBSドラマ初出演にして初の本格サスペンスに挑む岩田剛典さん（EXILE/三代目 J Soul Brothers）など豪華キャストが勢ぞろい。

『夜行観覧車』『Nのために』など、スタイリッシュなサスペンスドラマを数多く手がけてきた塚原あゆ子さんが演出を、また完全オリジナル作品『アリスの棘』で新人ながら圧倒的な完成度の高さを見せつけた池田奈津子さんが脚本を担当。新たなるオリジナルサスペンスドラマが、ここに誕生します。それでは第1話のあらすじです。

平凡ながらも家族仲よく暮らしてきた主婦・高野亜紀（菅野美穂）は、家族で憧れのタワーマンションに引っ越してきました。豪華ホテルのようなマンションでの新たな生活にウキウキする一家でしたが、それも束の間…そこに住むセレブ主婦たちが作った『タワマンルール』に、亜紀はア然としてしまいます。

例えば“何階に住んでいるか”によってエレベーターの場所まで違い、小学生同士でさえも低層階の住人が高層階の人々に見下されてしまうという「フロア差別｣。参加しないと村八分にされてしまうという、一回5000円の高額すぎる「地獄のランチ」。

“子ども達の成長のために”という名目ながら、実は母親たちの“見栄の展示会”である「強制ハロウィン」。他にも「ゴミ出しにも正装」「園バスは学費の順に並ぶ」などなど、外部から見るとどう考えても“変”なローカルルールに、皆が縛られていたのです。

プライドや虚栄心にまみれたタワマン主婦たちに振り回されつつ、子ども達がこの新たな環境で浮いてしまわないために、必死で馴染もうとする亜紀。ママ友たちの勧めにより、とある体操教室を見学に行ってみると、そこでかつて隣に住んでいた年下の幼馴染・生方航平（岩田剛典）に再会しました。

優しいコーチとして子ども達からの人気も絶大な航平。なおかつタワマン主婦の頂点に君臨するボスママ・寛子（横山めぐみ）が見え見えの色目を使っている彼と、実は亜紀にも他人には語れない“生方との秘密”があって―――。

そんな中、亜紀は上の階に引っ越してきたばかりだという佐々木弓子（松嶋菜々子）と出会います。夫は海外赴任で子供はいなく、自宅でフラワーアレンジメント教室を開いている本物のセレブ。優雅で上品な容姿にもかかわらず、全く偉ぶることのない彼女に惹かれ、亜紀は弓子に心を許し、幼い娘・そらを連れて弓子の家を訪ねるようになります。本音で話せる唯一の友人ができて喜ぶ亜紀。

その頃、連続幼児失踪事件＝通称「ハーメルン事件」が世間を騒がしていた。警察の捜査を嘲笑うように次々と幼児が失踪していくが、誘拐犯の手がかりは一切見つからない。ただ一つ、失踪現場に必ず残されている一輪の花＝黄色いカーネーションを除いては…。その花には一体、どんな意味があるのでしょうか…？

警察の捜査が行き詰まる中、ベテラン刑事・荒又（光石研）は失踪した子の親たちの裏事情を知る中で、ある推理に辿り着きます。「犯人は、子育てをおろそかにしていた母親の子どもを狙ってるんじゃないのか…つまり犯人の狙いは、『愚かな母親たちへの断罪』！？」

豪華な衣装をまとい、すました笑顔を浮かべているタワマンの母親たち。しかし彼女たちにはそれぞれに、人には言えない秘密があったのです。そしてそれは、亜紀にさえも…。
菅野美穂さんが演じる高野亜紀は明るく屈託のない笑顔を持つ、家族のために一生懸命な専業主婦。穏やかな会社員の夫、優しい高校生の長男、照れ屋で甘えん坊の幼稚園児の長女という4人家族です。

下町の商店街の出身で、憧れのタワーマンションに夢を持って引越してきたばかり。つつましいながらも互いを思いあい、幸せに暮らしていこうと希望に胸をふくらませていたのですが、タワマンに住むセレブな主婦たちのドロドロした人間関係と、強制的なお付き合いに振り回される毎日…。

そんな中、偶然再会した幼なじみの生方航平や、ワンフロア上に住む隣人・佐々木弓子の助けを得て、マンション内で子供たちが孤立しないよう、背伸びしつつも奮闘するのですが…彼女の抱える秘密とやらもとても気になりますね！

松嶋菜々子さんは、亜紀より少し前に26階に引越してきた佐々木弓子役。夫は海外赴任中で、自宅でフラワーアレンジメント教室を開いています。美しく気高い容姿、隙のない身のこなし。それでいて、ときおり冗談をいって周囲をなごませ、また子どもにも好かれる温かさも持ち合わせています。

さらにはニューヨーク生まれだということを一切鼻にかけることもなく、亜紀と出会ってすぐに仲よくなり彼女がママ友から無理難題を言われているときも、いつも力になってくれます。一見完璧すぎる彼女ですがただ一つ、誘拐事件の犯人像とその間に見え隠れする怪しい共通点が徐々にあぶり出されていくのです…。

今年、映画『植物図鑑運命の恋、拾いました』で初主演を務めた岩田剛典さんが演じるのは、タワーマンションのセレブママたちが子どもを通わせている、体操教室のコーチ。生徒である子どもにも親にも好かれる、明るくさわやかな好青年です。

タワマン主婦たちの母性本能をくすぐりつつも、「子どもたちの可能性を伸ばしたい」という熱く真っ直ぐな情熱を持っています。実は亜紀とは同じ下町の商店街育ち。亜紀は生方にとっては幼い頃から憧れの存在、いわゆる“初恋の人”なのです。家族やタワマンでの人間関係に苦しむ亜紀の相談に乗り、彼女を支える存在になっていくのですが…この2人の展開も見どころですね。