高畑淳子の中国人社長が面白すぎ!?ブレイクのきっかけと親子関係は？

木曜22時から放送中の連続ドラマ「ナオミとカナコ（フジテレビ）」に
注目が集まっています。

葵百貨店の外商員・ナオミ（広末涼子）と主婦のカナコ（内田有紀）は性格は違うが、
大学時代からの大親友。
ナオミはカナコが近くのタワーマンションに引っ越してきたことで再会を喜びますが、
マンションでの食事会の際にエリート銀行員の夫・達郎（佐藤隆太）とカナコの様子が
おかしいと感じます。
後日カナコに確認したところ、カナコはずっと達郎からＤＶを受けていたのです。
ナオミは自身の父が母にＤＶを奮っていたことから、カナコに逃げるよう進めますが、
「そんなことできる訳ない、放っておいて」と消極的なカナコ……。
一度は引き下がるナオミですが、カナコの身体に痛ましいアザが増えていくのを見て、
大切な親友を失うのは絶対に避けたいと思い、カナコに達郎殺害計画を持ちかけるのです。
「夫殺し」という重い題材ですが、その中で視聴者を惹きつけてやまないのが、
中国人・李朱美役の高畑淳子さんです！

李　朱美
池袋にある中国食品輸入会社の社長。
自分が悪くても平気ですっとぼけ、己を正当化する強靭な神経の持ち主。
葵百貨店の販売会で高級腕時計を盗み、時計を取り戻しに行ったナオミを気に入って
信頼を寄せるようになる。

放送初回から「高畑さん演じる中国人がサイコー！」「ドラマ唯一の笑いどころ」と
高い評価を受けています。
李社長が単に「外見が派手でカタコトな中国人」ではなく、
傍若無人な中にも一本筋が通っている強い女性を演じているからなんでしょうね。
李社長はナオミから友人がDVを受けていると相談され、
あっさりと「殺すしかない」と言い切りました。
まさに李社長の一言から、ナオミの「殺人計画」がスタートしたのです。
⇒ナオミとカナコ初回視聴率と感想！高畑淳子の中国人演技スゴ過ぎ！

では、異色キャラを演じる女優・高畑淳子さんについて紐解いてみましょう♪

高畑淳子（たかはたあつこ）
1954年10月11日生まれ・61歳／香川県出身

高畑さんは、西田敏行さんや竹中直人さんもかつて在籍していた
名門、「劇団青年座」出身の舞台女優で、現在取締役も務めています。
香川県の高校を卒業後、御茶ノ水女子、早稲田、慶應など、
名だたる大学に合格しながら、「自分にしかできないこと」を求めて、
演技の勉強の為、桐朋学園大学（短期大学）に進学。
卒業後に青年座に入団し、女優としてスタートを切ったのです。

高畑さんはこれまでに「紀伊国屋演劇賞個人賞（1988年）」を皮切りに、
多くの受賞し、平成26年秋の叙勲で、紫綬褒章も受章されています。
そんな高畑さんですが、最初から決して順風満帆な女優生活ではなかったのです……。

ブレイクのきっかけは仮面ライダーの悪役!?

高畑さんは、女優になってもすぐに脚光を浴びた訳ではありませんでした。
声優などの仕事をしながら1980年代には多くの特撮作品に出演し、
その中の「仮面ライダーBLACK RX（1988年～89年・TBS系）」での
悪役・マリバロンが当たり役で、注目されました。
「この役をきっかけに女優として食べていけるようになった」と後々語っています。

そしてやっぱり高畑さんと言えば、
「3年B組金八先生シリーズ（TBS・1995年～2011年）」の本田先生！
ご存知の方も多いでしょうが、熱血教師・坂本金八（武田鉄矢）が
生徒たちと魂でぶつかり合う、昭和ならではの学園ドラマでした。
生徒役からたくさんのスターを輩出し、平成になってからもシリーズは続きましたが、
実際の教育現場とのギャップで、後半は金八先生も苦しい戦いの連続でした。
その偉大なる「金八先生シリーズ」の第4シリーズからファイナルまで、
高畑さんは養護教諭・本田先生として立派に勤めあげました(笑)
明るいキャラクターで金八先生の強力な味方でしたね！
金八先生がどうしてもやり遂げたかった2回目の「愛の授業」も本田先生があってこそ、
成り立ったものだったと思います。
高畑さんの一番の出世作と言えますね。
ちなみに一番のおススメは「第5シリーズ」です(笑)。

「魂萌え!（2006年・NHK）関口敏子役

高畑さんのテレビドラマ初主演となった作品で、桐野夏生著作小説のドラマ化（全3回）。
夫は外で働き、妻が家を守る。
それを当たり前と思っていた50代の主婦・敏子が、
夫の（大和田伸也）急死をきっかけに世間の矛盾に気付き、強く生きる決心をします。
何と言っても見どころは、敏子と夫の愛人・昭子（高橋惠子）の対決。
ただの「正妻と愛人のドロドロ」ではなく、ラストは2人の女性がそれぞれの生き方を
選ぶ姿がとてもカッコ良く描かれていて、大人が楽しめるドラマでした。
この作品は第24回ATP賞テレビグランプリ2007の「ドラマ部門最優秀賞」を受賞しています。

「Dr.倫太郎（2015年4月・日本テレビ）」相澤るり子役
名医と名高い精神科医・倫太郎（堺雅人）が多重人格の芸者・夢乃（蒼井優）と出会い、
彼女の本来の人格“明良”の闇を晴らそうと奮闘しながら、
たくさんの患者に向き合っていくヒューマンドラマ。

高畑さん演じるるり子は明良の産みの親で、ギャンブル狂いの破たんした生活をし、
明良に金の無心をしに来るダメ母……。
この母親には殺意が湧きましたね(笑)！
高畑さんはとことんやっちゃう女優さんだなぁと感動すら覚えました(笑)
⇒Dr.倫太郎5話視聴率と感想！高畑淳子の演技怖すぎ！倫太郎の過去は？

「遺産争族（2015年10月・テレビ朝日）ナレーション出演
大金持ちの家の娘（榮倉奈々）と結婚することになった研修医（向井理）。
当主（伊東四朗）が倒れたことにより、壮絶な遺産を巡る争いが始まる……！

声だけの出演なのですが、存在感に圧倒されました。
高畑さんの〆のセリフ「……ご愁傷様」が毎回違っていて、
「今週はどう来る？」って、ドラマ本編より楽しみだったかもしれません♪

2世もドラマにバラエティに活躍中！

芝居にアツい高畑さんは恋愛も情熱的。×2（バツニ）の歴史がございます。
最初の結婚相手は青年座の団員の方で、離婚の後に一般人男性と再婚。
ですが現在は離婚されていて、また独身を楽しんで（？）います。
2回目の結婚で授かったのが、俳優として売り出し中の高畑裕太さんです。

高畑裕太（たかはたゆうた）写真上段・左から2番目
1993年9月13日生まれ・22歳・東京都出身

高校生までは野球少年だったようですが、2012年に
土曜ドラマ「あっこと僕らが生きた夏（NHK）」で俳優デビューを果たします。

その後、連続テレビ小説「まれ（2015年、NHK）」の角洋一郎役として出演。
世界一のパティシエを目指している、まれ（土屋太鳳）の幼なじみで、
同じく幼なじみの一子（清水富美加）に一途に片想い中……。

このドラマで顔が売れたのと同時に「高畑淳子の息子」ということも広がって、
ドラマだけではなくバラエティの出演も増えましたね。
高畑さんがお母さんって大変だろうな……と思ってましたが、この息子も息子です(笑)

2／14（日）22時からの「おしゃれイズム（日本テレビ）」に、なんと親子で出演！
お2人が同時に出ることは少ないので、新たな暴露話に期待が膨らみます(笑)
初の自宅公開と、地上波生ゲンカが見られるかも？(笑)

裕太さんは今年初めから「ぐるぐるナインティナイン（日本テレビ）」の
「金星相撲部」のレギュラーを獲得するなど頑張ってますね。
演技はまだまだこれからと思いますが、体育会系ならではの根性で励んでほしいです。

余談ですが、遠縁の親戚に女優・北川景子さんがいらっしゃるとか……。
ええ、かなりの遠縁ですが。
（高畑さんの祖父と北川さんの曽祖父が兄弟。7親等となり、法律上の親族にあたらない）

ナオミとカナコ　最新6話あらすじ

ナオミ(広末涼子)は失踪した服部達郎(佐藤隆太)の同僚から、
達郎の横領について説明を求められ、予定通りに達郎の犯行と水を向けますが、
頼りにしていた斎藤(富司純子)が認知症で達郎を「知らない」と言い、窮地に立たされます。
一方カナコ(内田有紀)は、突然マンションに達郎の姉・陽子(吉田羊)がやってきて、
「昇進が決まっていた達郎が失踪するはずはない」と言われて大ピンチ。

翌日、カナコは達郎の勤務先である銀行でATMの防犯カメラの画像を見せられ、
達郎になりすました中国人男性・林(佐藤隆太／二役)を「達郎だと思う」と証言します。
また、陽子はナオミの職場にもやってきて、ナオミが達郎が失踪する前日に、
カナコと会っていたことを問いただされます。
陽子は何か感づいているのか……？

逃げるように李朱美(高畑淳子)の事務所に来たナオミは
一流ホテルへの営業に同行してほしいと頼む朱美の話を聞いているうちに、
カナコからメールが入ります。
メールを食い入るように見るナオミを、朱美が意味深に見つめていて……。

「ナオミとカナコ」はDV夫・達郎を葬ることが出来ましたが、これからが本番です！
貸した車にスコップが入っていたり、山中から遺体が発見されたニュースを
強張った表情で見るナオミを見つめている李社長が気になってしょうがありません。
絶対何か気付いてそうですよね……。
李社長はナオミがお気に入りですから、弱みを握るタイミングを待っているのかも？

多彩な高畑さんがどのように演じきってくれるのか楽しみです♪