ファーストクラスで女優デビューのシシドカフカが圧倒的存在感で人気！

深夜枠で放送された、8年ぶりに沢尻エリカさんが主演を務める連ドラの’ファースト・クラス’が、人気ファッション雑誌編集部で働く女性たちの、人間関係の格付け’マウンティング’の複雑さを描いて話題となり、回を追うごとに視聴率を上げ、わずかワンクールを挟んでの続編放送が決まった「ファーストクラス」です。

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今回は舞台は、ファッション業界はそのままですが、人気ファッション雑誌編集部から、女性ファッションブランドのデザイナー室へと移動しました。

前回の「ファースト・クラス」は、深夜枠でしたが、今回の「ファーストクラス」はプライムタイムの１０時枠ということで、キャスティングもトップ女優が並ぶ、豪華で迫力のあるドラマになっています。

まだ開始から、２回の放送ですが、すでにハマってしまっている人も多いかと思います。
前回同様、りりこさんのイントロ・ナレーションと、火花バチバチの心の声が、ドラマを盛り上げています。

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そして何よりも夏木マリさん、木村佳乃さんやともさかりえさんら、主要キャストの演技力の高さが、’マウンティング’の熾烈さを迫力あるものにしています。そして今回からの新キャスト、小島聖さん演じるプレストップの荒巻千冬の川柳が、色を添えています。

また先輩デザイナーでもある凪子の、’凪子新聞’と、ちょっと病的なマウンティングでの攻撃方法も、かなりヤバいです。男性アシスタントデザイナーの冴木大五郎に、契約愛人を紹介し、それを基に脅し影の仕事をやらせたりもしています。

「ファースト・クラス」では、カメラアシスタントの西原樹を始め、カメラマンの松田静香やスタイリストの磯貝拓海が、開始当初からちなみの味方として、こまごまとちなみをサポートしたり、最初はマウンティングの’敵’だった先輩編集部員の木村白雪やモデルのMIINAが、最終的には、ちなみの熱意に動かされ、ちなみを助けました。MIINAに至っては、モデル人生に終止符を打ち、最終的には雑誌ファーストクラスの編集部に収まるほど、ちなみに感化されたのです。

今回は、最初はちなみを挑発したパタンナーたちが、普段はないがしろにされている地位を、ちなみから’正当な評価’を受けたことにより、ちなみのサポートに回りました。

姉妹の会話も怖い・・・

そんな中、やはり「ファーストクラス２」のマウンティングでの注目株は、もう一人のデザイナー’川島ナミ絵’です。「ファースト・クラス」で、終始ちなみを罠に陥れていた川島レミ絵の’いい匂いのする’姉です。

第一話から、川島姉妹の食卓を囲んでの会話が怖かったですね。

「お前が息の根を止めなかったゴキブリが生き永らえて、今、私の目の前に、トランスフォームし現れ、なんと、この私の頭の上に止まっているような惨状」
「お前が中途半端な悪役を演じてしまったことが、この悲劇を招いているといっても過言ではない」
「中途半端な悪役が、一番使えない。及び記憶に残らない」

「川島シスターズ、血の結束にかけて」吉成ちなみを陥れることを計画していました。

とても、美味しい食事ができる会話とは思えません。でも、川島姉妹からすると’ワクワクする’会話なのでしょう。なにせ、「世界征服でも、大統領暗殺でもない。とにかく気に入らない女のやることなすことを破壊すること」が、ナミ絵の目標なのですから。

クールな帰国子女

そんなナミ絵を演じているのは、シシド・カフカさんです。
カタカナの名前なので、一瞬’ハーフ？’と思ってしまいますが、本名は宍戸佑名さんという、メキシコ生まれの日本人です。お父さんのお仕事の関係で、１２歳まで日本で育ち、アルゼンチンに移住し中学時代をアルゼンチンで過ごしたそうです。

カフカさんの本業は、ミュージシャン。そして、１７５cmの高身長とそのスタイルを生かして、本業の傍らモデルとしても活躍しています。

今回の「ファーストクラス２」は、彼女にとって「女優デビュー」作になるのです。

ミュージシャンとしてのカフカさんは、２０１２年９月１９日にファーストシングル「愛する覚悟」をリリースし、その後４枚のシングルと１枚のアルバムをリリースしています。１９歳の時にTHE NEWSに３代目ドラマーとして加入したのを皮切りに、ダイアモンド☆ユカイさんを始めとして他のミュージシャンのサポートメンバーとしても活動していました。

そうです。グリコ・プリッツで洋館の図書室の中でドラムを叩いていた女性がシシド・カフカさんです。黒のストレートロングで、前髪がパッツンと切りそろえられた外見は、栗山千明さんに似ているとネットで話題になっていますが、あのCMも栗山さんがドラムを叩いていると勘違いしていた人も多かったようです。

彼女はボーカルでもありますが、担当楽器はドラム。その’モデル’として活躍するスタイルからは、想像がつかないですが、カフカさんはドラマーなのです。しかも、ドラムをたたく時は、’常に条件を同じにするために’靴を履かずに裸足なんだそうです。

ドラマー兼リードボーカリストとして活躍する海外ミュージシャンで有名なのは、ジェネシスのフィル・コリンズ、ナイトレンジャーのケリー・ケイギーなどなど。女性では、カーペンターズのひとり、妹のカレン、また、プリンスのバックバンドとして有名になったシーラEも、ボーカル兼ドラマーです。日本人ミュージシャンだと、最近細々と活動を再開し今年解散２５周年を迎えたC-C-B、現在はライブ活動を休止しているモーモールルギャバンがリードボーカルがドラマーです。

ボーカルを担当していない女性ドラマーは最近流行りなのか、神聖かまってちゃんやゲスの極み乙女。など、女性バンド以外にも活躍しています。

バラエティ番組の「新堂本兄弟」では、２０１３年４月７日から２０１４年９月末の番組終了まで’堂本ブラザーズバンド’のレギュラーメンバーとしてドラムを担当していました。

モデルとしては、雑誌モデルではなく、ファッションショーモデルとして活躍していますので、あまりモデルとして活躍している姿を見ることがないのが残念です。

そんなカフカさんが演じるナミ絵のTATSUKO YANOのオフィスでのシーンもかっこいいですが、妹・レミ絵役の菜々緒さんと二人で自宅のダイニングルームで食事をしているシーンは、そのロケーションも含めて、二人の日本人離れしたそのスタイルから、日本のドラマというより海外ドラマのシーンのようで圧巻です。それがまた、会話の内容の怖さに拍車をかけています。

届いた一通の告訴状は

凪子やナミ絵に、邪魔されつつも、なんとか自身のデザインの服を完成させるところまでこぎつけたちなみですが、そのドレスのデザインに関してファストファッションブランドから告訴状が届きました。社内にスパイがいると思ったクリエイティブディレクターのリカは、犯人捜しをし、それを広告代わりに利用しようと考えます。

そんなリカの戦略に、反感を覚えたちなみは、リカが意外な人物と会っていることをしり、オフィスに一同を集めある提案をします。