重版出来の読み方と意味は？漫画原作ドラマ黒木華初主演ロケ地は？

4月12日（火）夜10時からスタートする『重版出来！』。2014年日本経済新聞「仕事マンガランキング」第1位を獲得した、｢月刊！スピリッツ｣で好評連載中の人気コミックがドラマ化されます！

舞台は、週刊コミックの編集部。何者でもない人が「漫画家」になり、その才能を支える編集者たち。彼らは、「一冊の漫画」という夢のために、ひたむきに全力で仕事に取り組んでいるのです。

ひとつの「漫画」が人生を変える、それを多くの人に届けたい…、その「漫画」を重版出来させたい…。重版出来(じゅうはんしゅったい)とは、初版と同じ版を使い、同じ判型、装丁にて刷りなおすこと。つまり、売れた漫画ということです。

そんな現場に足を踏み入れたのは、新米編集者・黒沢心(くろさわこころ)。「今の自分が、心から熱くなれる場所は、ここしかないと思いました！」まっすぐな彼女の人間力と持ち前の勘は、やがて皆を動かしていくことに…。

タイトルの読み方や意味も話題となっているこのドラマ。｢重版出来｣なんてまず日常では使わない用語なため、特に｢出来｣を(しゅったい)と読むことに驚きです！しかし業界でも、意味としては変わらないことから(でき)と読んでも伝わるそうです。（笑）

新米編集者の心役には、連続ドラマ初主演を務めることになった黒木華さん！日本アカデミー賞をはじめ、数々の主要映画賞で新人賞や助演女優賞を受賞されてきました。2015年4月に放送された「天皇の料理番」では日本中の涙を誘い、現在放送中の大河ドラマ「真田丸」でも抜群の存在感を示しています。

そんな黒木さんが演じるのは週刊コミック誌『バイブス』の新米編集者。柔道の日本代表候補という輝かしい未来がありましたが怪我で選手生命を絶たれ、もう一度“熱くなれる”場所として出版社を選んだのです。持ち前の人間力と勝負強さで入社試験にも見事合格。常に前向きで、思ったことは意見する”気が強い”というより”心が強い”女性・黒沢心はどんな成長を遂げていくのでしょうか？

心の先輩となる五百旗頭敬(いおきべけい)役には、オダギリジョーさんです。『バイブス』の副編集長で、クールな反面、漫画愛に溢れていて常に仕事第一。そのストイックさと仕事への情熱に、心は尊敬と憧れを抱くようになるのです。

そんな普段クールな五百旗頭が豹変するのが、部数決定会議（通称：部決会議）。コミックの売り上げの大きなカギとなるこの日ばかりは、ギラギラの戦闘モードスイッチが入り『部決スーツ』を着て討ち入りさながら、会議の場に乗り込むという熱い一面も。そんな五百旗頭の担当漫画家は、小日向文世さん演じる三蔵山龍と、滝藤賢一さん演じる高畑一寸です。

三蔵山龍(みくらやまりゅう)はデビュー40年、第一線で活躍し続ける『バイブス』看板漫画家。漫画界で最高峰と呼ばれるうちの一人で「週刊連載を持ったら3週分前倒しで進行しろ」が口癖の手のかからない漫画家です。温和な性格と面倒見の良さで、アシスタントからも慕われています。

高畑一寸(たかはたいっすん)は、デビュー作がアニメ化され、大ヒット。10年の長期連載を誇る人気漫画家です。私生活をそのまま作品に反映してしまうタイプで、自由気ままな彼女・梨音が家出するたびに原稿のあがりが遅れて、物語も展開しなくなるという困った一面があります。

高畑溺愛の彼女・梨音(りんね)役にはでんぱ組.incの最上もがさんがキャスティングされました！自由気ままな性格で、仕事中でも気にせず一寸にかまってもらいたい彼女は、高畑が漫画に集中すると心配させるために家出をすることも。元読者モデルという経歴があり、家の中では裸同然の薄着で歩き回ったりとまさに小悪魔な女性です。

その他漫画家陣には、自らも漫画家を目指していましたがデビューできず現在は三蔵山のアシスタントを務めるムロツヨシさん、シュールな作風で人気ですが中身は非常に繊細なイケメン漫画家の要潤さん、担当編集・菊地と二人三脚でデビューした後掲載雑誌が廃刊になってしまった過去を持つ前野朋哉さん、実力はあるけれど画力不足な新人漫画家に永山絢斗さん等、個性的な面々が揃っています！

一方編集部陣には、松重豊さん演じる『バイブス』編集長を始め、新人ツブシと悪名高くも数多くのヒット作を生み出すヒットメーカーに安田顕さん、陽気で威勢がよく漫画が”心のオアシス”的な存在の荒川良々さん、温和な見た目と柔らかい物腰の裏に隠された漫画への情熱を知る編集部の人々から密かに尊敬されている永岡佑さん、そして清掃員に高田純次さん…とこちらも実力派俳優が集まりました！

また、コミック営業部員・小泉純(こいずみじゅん)役には”塩顔男子”として人気沸騰中の坂口健太郎さんをキャスティング。望まない部署に配属され、3年間異動願いを出し続けているのですが、未だに異動できていない現状です。

仕事に魅力を感じず、情熱も目標もなく、ただ与えられた仕事をこなす毎日。営業周りで行く書店の店員たちから「ユーレイ」と呼ばれるほど存在感がないという純。心との出会いで、彼は変わっていくのでしょうか…？
豪華な俳優陣と、興味深い登場人物が多数登場する『重版出来！』の第1話あらすじをご紹介します。柔道一筋で元五輪代表候補だった主人公・黒沢心(黒木華)は、新卒で大手出版社・興都館(こうとかん)に入社。コミック誌「週刊バイブス」編集部に配属されました。

待ち受けていたのは個性的な編集部の面々。心は、先輩編集者・五百旗頭(オダギリジョー)のもとで編集のイロハを学びます。連載担当漫画家との打ち合わせ、新人漫画家の発掘、担当漫画の単行本の部数決定会議、重版出来させるための地道な活動を目にすることで、この世界に魅せられていくのでした。

「私も重版出来させたい！」と意気込む心ですが、出版業界の現実は決して甘くありません。電子書籍化が進み、紙が売れない今の時代。部数が低下すれば廃刊に追い込まれ、単行本は3巻までに火をつけなければ厳しいと言われているのです。

ときに時代に取り残された漫画家の再起を考え、営業担当と共に一冊の漫画を売るための秘策を考えていきますが、それでも編集部に襲い掛かる難題は計り知れません。看板漫画家の突然の引退宣言、そしてライバル誌「エンペラー」からの引き抜き話…。そんな逆境を乗り越えて心ら編集部は、全てをかけて青年誌1位を目指します！！

『重版出来！』の撮影は、千代田区一ツ橋にある小学館の編集部オフィスで行われるとの情報があがっています。原作漫画が小学館の『月間！スピリッツ』で連載されていることからここでの撮影が決まったのではとされています！また、日本大学経済学部や東京歯科大学、神奈川県綾瀬市や横浜市でも撮影の目撃情報があります。

『重版出来！』での漫画作品はリアリティを重視し、原作者である松田奈緒子さんが手掛けたネームを基に藤子不二雄A、河合克敏、村上たかし、のりつけ雅春、田中モトユキ、ゆうきまさみ、白川蟻んといった現役の漫画家が執筆したものを、劇中の作家の作品として使用するとのことです。なお、それらの作品は放送後に公式サイトにて公開される予定ということで、そちらもとても楽しみです！