川獺(カワウソ)は創作ドラマ大賞作品でロケ地とあらすじキャストは？

3月29日火曜日夜9時より、創作テレビドラマ大賞「川獺（カワウソ）」がNHKで放送されます。

創作テレビドラマ大賞とは、日本放送作家協会とNHKが合同で毎年行っている賞レースで、今年で41回目を迎えます。大賞は、テレビドラマ用のオリジナル台本で、脚本家への登竜門としても注目を浴びています。NHKでは、毎年大賞を受賞した作品をテレビドラマ化し放送しているのです。

昨年は、注目の二人の新進女優、広瀬アリスさんと門脇麦さんが共演した「佐知とマユ」でした。

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今回放送されるのは、一昨年、881篇の応募作品の中から第39回創作テレビドラマ大賞を受賞した山下真和氏による「川獺（カワウソ）」です。
「ニホンオオカミのドキュメンタリーを目にしたのをきっかけに、幻を追う人の姿が面白いと思いました」と、テレビ番組から着想点を得て、この作品ににたどり着いたそうです。

そして、注目の主演俳優は、堀井新太さん。
2012年に配信テレビドラマ「ハイスクールドライブ〜目が覚めたら高校生だった〜」で主演を務めたものの、今回の「川獺（カワウソ）」で地上波ドラマの初主演を飾ります。

堀井さんは、東京都立江北高校を卒業後デビュー。その後すぐに「世界ウルルン滞在記」でパプアニューギニアに滞在し、部族の男性同様の裸に近い服装となり、妙なかつらをかぶり、東京出身の高卒直後の男の子には、かなり過酷な一週間を過ごしました。

その後、EXILEのAKIRAさん主演で話題となった「GTO」やNHK大河ドラマ「花燃ゆ」やNHK連続テレビ小説「マッサン」などにも出演した若手俳優です。

城田優さんや中村昌也さんらも過去に所属していた、ワタナベエンターテイメントの「D-BOYS」のメンバーでもあります。
現メンバーでは、古株とまではいかないまでも、中堅メンバーといった堀井さん。このドラマを機にさらなる飛躍をし、D-BOYS卒業！なんてことになるかもしれません。

昨年の創作テレビドラマ大賞ドラマ「佐知とマユ」でW主演した二人も、これをきっかけに飛躍の年となりました。堀井さんも今まで以上に、これからの活躍が期待されます。

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ストーリーは

父の危篤の知らせを受け、保は長年は離れていた故郷・高知の町に戻ってきました。

14年前、父・明憲は、絶滅したはずの二ホンカワウソを発見したと発表をし、世間を騒がせたのです。しかし、それは明憲の嘘で、それが判ったのち、保の母親は離婚し、保をつれ高知を後にしたのです。

明憲は、なぜ世間をだますような嘘をついたのか？

このときの騒動が、幼少期のトラウマ（心的障害）となって保を苦しめていたのです。
そんな父にわだかまりを持ち、カワウソのために自分を捨てた父親に複雑な思いを拭い切れない保。
それと同時に、勤務先の名門私立小学校の同僚で同棲中の、妊娠した恋人を守り切れない自分にも、保はいらだちを覚えていたのです。

しかし、ふとしたきっかけで、あの時の父の行動には、「ある理由」があったことを知るのです。
「カワウソの住む磯を守ろう」とする父の強い意志が・・・

父の思い・生き方を理解し、自らの過去、そして小学校で起きたイジメによる児童の自殺事件の真相に、保は向き合っていくのです。

キャスト

松浦保　－　堀井新太
父が起こしたカワウソをめぐる事件を機に、父や故郷・四国を離れていたが、父の危篤の連絡で、14年ぶりに故郷にもどってきた。

須藤明憲　－　勝村政信
保の父。14年前、絶滅したはずの二ホンカワウソを発見したと発表、しかし偽りだとわかり、妻と離別。一人息子である保とも分かれた。また、明憲の少年時代には、別のカワウソをめぐる事件があった。

須藤圭子　－　高岡早紀
明憲の妹で、保の叔母。明憲の起こした「カワウソ」騒ぎの後、独身のまま実家の水産加工場を切り盛りしてきた。また離婚後、一切連絡を取らなくなった明憲の代わりに、保の面倒を見ている。

香山由美　－　岡本玲
保の恋人。保と同居し、保の子を宿しているものの、彼の本心を確信しきれない。

町岡寿子　－　左時枝
元須藤水産の従業員。明憲に起こった「事件」の生き証人でもある。

※制作発表当初、保の父・明憲役は、段田安則さんと発表されていましたが、急病のため降板されました。
先日放送された香取慎吾さん主演テレビ朝日スペシャルドラマ「ストレンジャー～バケモノが事件を暴く～」では、古書店の店主として出演されていました。

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また、大河ドラマ「真田丸」では、織田家の重鎮・滝川一益として出演していました。

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カワウソ

このドラマの主題である”カワウソ”は、イタチ科の哺乳動物。二ホンカワウソはもちろんのこと、ラッコも”カワウソ”の仲間。
今も現存するユーラシアカワウソと外見はそっくりで、ずっと同一種亜種だと思われてきたのですが、実は頭骨形状に特徴があり、また尾も少し長く、別の種類である可能性が高いと、今年初頭米科学誌に論文が発表されたのです。

二ホンカワウソは、1979年に高知県須崎市で最後に目撃されて以降、生息の確認を取ることが出来ないまま、2012年には、絶滅種指定された元天然記念物。

昔は北海道から九州にわたる全国で見られた二ホンカワウソですが、絶滅種指定前しばらくは、四国でのみ見られていたのです。そのため二ホンカワウソは、今も愛媛県の県獣であり、最終生息確認地である須崎市新庄川から名前を取った’しんじょう’くんとしてゆるキャラとしても生息しているのです。

また一説には、二ホンカワウソはかっぱの正体ではないかともいわれているのです。

そんな二ホンカワウソは、今も生息しているという説もあるのです。
愛媛県では、今も公式に二ホンカワウソの情報を募集しています。
本当に生きているのか、はたまたいなくなってほしくない人が見た幻なのか。
・・・未だ高知や愛媛などで目撃情報は、報告され続けているのです。

ロケ地は

そんな二ホンカワウソの最終「生息確認地」である高知県須崎をロケ地としてドラマ「川獺（カワウソ）」は撮影されました。

ブログ更新･*･:≡(　ε:) 高知県須崎市地域おこし協力隊・30代独身女子のブログ : 【須崎の情報】3月29日（火）22:00～放送！創作テレビドラマ大賞『川獺（かわうそ）』 https://t.co/E9bvJoOEG7 pic.twitter.com/rOibjt9nc3

— 地域おこし協力隊*14 (@susaki14_u)

8日間というタイトなスケジュールで行われた撮影ですが、キャスト陣は高知のグルメに舌鼓を打ったそうです。
高岡早紀さんは自身のブログに地元の方から差し入れされたという、かわいらしくも美味しそうな「カワウソ焼き」の画像をアップ。

また主演の堀井新太さんは、インタビューで「カツオの塩タタキ・金柑・鍋焼きラーメン」を高知グルメのベストスリーに挙げました。
「鍋焼きラーメン」は、撮影後に父親・明憲役の勝村政信さんと叔母・圭子役の高岡早紀さんと一緒に食べに行ったそうです。この「鍋焼きラーメン」は、ゆるキャラしんじょう君の好物でもあり、しんじょう君のモチーフの一部でもあります。

すっかり、仲良しな叔母さんと甥っ子のふたりです。

高知の自然の中、そんな仲良しなチームワークで撮影された創作テレビドラマ大賞「川獺（カワウソ）」は、3月29日火曜日夜9時よりNHKで放送されます。お見逃しなく。