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思い出のマーニーの正体は?百合じゃない原作ネタバレ!英語主題歌も注目!

いよいよ、7月19日(土)にスタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」が公開されます!!

写真 1

「借りぐらしのアリエッティ」に続き、長編映画監督2作目となる米林宏昌が監督を務めるということでも話題となっていますね。

この「思い出のマーニー」の原作は1967年に初版されたイギリスの児童文学で、作者はジョーン・G・ロビンソンという児童文学者です。

スタジオジブリで映画化されることが決まり、本国イギリスでも、この原作が再注目されているそうですよ。

写真 2 (2)児童文学が原作というジブリ映画は、今までにもいくつかありましたね。有名なところでは、「魔女の宅急便」があげられると思います。

「魔女の宅急便」の原作は、角野栄子の児童書「魔女の宅急便」でした。

今回の「思い出のマーニー」。原作の舞台は作者の暮らすイギリスでしたが、スタジオジブリの「思い出のマーニー」は北海道を舞台にストーリーが展開していきます。

では、「思い出のマーニー」の原作は、いったいどんなストーリーなのでしょうか。気になって仕方ない!!という方の為に、ここで原作のあらすじを紹介していきたいと思います。

結末のネタバレも含みますので、まだ知りたくない!という方はご注意ください!

ちなみに原作舞台となった英国の場所はこんなところ↓
思い出のマーニー原作背景と舞台の場所は?英国でも高評価で再注目!

気になる原作のあらすじは?ネタバレ必至!!

主人公は、ロンドンに住むアンナという孤児の女の子。
ストーリーは、ほとんどアンナの視点から語られる形で進んでいきます。

アンナは、孤児であることで皆に気を遣わせたくないと考えています。いつもつまらない顔をしていて、頭はいいけれど決して頑張ることはない女の子のアンナ。

人間は内側の人と外側の人とに分けられると考えていて、自分自身のことは外側の人として捉えています。そのため人と簡単に仲良くはなれないし、仲良くしようという気にもなれません。言うならば、心を閉ざしてしまった孤独な少女なのです。

孤児であるアンナを引き取ってくれた養母(プレストン夫人)をお母さんとは呼ばず、おばさまと呼んでいるアンナ。そんなアンナをプレストン夫人はとても心配しています。。

そこでプレストン夫人は、アンナの気晴らしになるようにと、夏の間、自然豊かなノーフォークのペグ夫妻の家で過ごすように取り計らってくれます。

前置きが少し長くなってしまいましたが・・・。
いよいよ物語が動き出します!

ロンドンから海沿いの町ノーフォークへやって来たアンナですが、ぺグ夫妻に気を遣ったり地元の意地悪な女の子と衝突したりと、気晴らしになるどころか気の休まらない日々を送ることに。

とてもじゃないけれど、楽しい夏休みなんて過ごせそうもありません。

辛い思いで夏休みを過ごしていたアンナでしたが、そんな辛い日常よりもずっと気になることに出会います。それは何かと言うと・・・。

船着き場野近くにある湿地の屋敷の窓に、ある少女の姿を見つけたことでした。湿地の屋敷も気になるけれど、アンナはその少女の事がどうしても気になってしまいます。

その少女が誰なのか。いったいどんな生活を送っているのか・・・。アンナは空想にふけりながら数日を過ごします。

そしてある夜、夕食を取ったアンナは船着き場で見つけた一艘のボートに乗り、湿地の屋敷へ向かいます。そこでアンナは、自分がずっと気になって仕方なかった不思議な少女・マーニーに出会うのです。

ずっと孤独だったアンナにとって、マーニーは初めての親友となりました。その親友マーニーに、アンナは自分の本心を打ち明けます。

小さい頃に親に捨てられ、祖母に育ててもらったこと。
婚した両親は旅先の交通事故で亡くなってしまったこと。
そのことで気を落とした祖母も病気で亡くなってしまい、一人ぼっちになってしまったこと・・・。

その後は孤児院にいたけれど、プレストン夫妻に引き取られ今はロンドンで暮らしていること。

プレストン夫妻はとても優しくしてくれるけれど、自分に愛情があって引き取ってくれたのではないということ。
自分を引き取ることによって、お金がもらえたからだということ。その事実が記された封筒を見つけてしまったこと・・・。

それ以来アンナは、プレストン夫妻が真実を打ち明けてくれるように、それとなく促してきたけれど。

プレストン夫人はアンナが封筒の存在を知っていると確信しながらも、その件には一切触れず、とても気まずい状態であること・・・。

様々な事が重なって、アンナは自分自身に存在価値を見出すことができなくなり、周囲から自ら一線を引いてしまっていたのでした。

ずっと孤独だったアンナは、マーニーとどんどん交流を深めていきます。その交流は、深く温かく、とても素晴らしいものでした。

そして二人の交流の中で、いくつかの大きなポイントが出てきます。これらのことが、後の重要な伏線となっていくのです。

全部が重要なポイントではあるのですが、その中でも特に重要であると言えるのは次の2点でしょう。

・マーニーがアンナを物乞いの花売りに扮装させてパーティーに誘い、シー・ラベンダーの花を配ったこと
・マーニーが風車小屋を恐れているということ

風車小屋に対する恐怖心を克服するために、マーニーはひとりで風車小屋に登っていきます。結局はマーニーを探しに来たアンナと共に恐慌状態に陥るのですが、二人が眠り込んでしまっている最中に、マーニーだけ親戚のエドワードに助けられたのでした。

風車小屋に自分だけ置き去りにされたことで、マーニーに裏切られたと思いこんだアンナは、マーニーと絶交することを誓います。

でも最終的には、仲直りをするためにマーニーのいる屋敷へと船を漕ぎ出したアンナ。

屋敷に着いたアンナはマーニーと交流します。激しい雨風の中マーニーは、アンナのところへ行きたいけれど閉じ込められていけないということ、明日になったらどこかへ行かせられてしまうことをアンナに伝え、別れの言葉を言います。

そして、風車小屋でのことに対する謝罪の言葉も述べました。それに対しアンナはマーニーに、許すということと大好きであること、そしてマーニーを絶対に忘れないということを伝えます。

この交流が、二人の最後の交流となりました。

最後の交流を境に、マーニーは本当に姿を消してしまいました。そして驚く事実が・・・。アンナが町の誰に聞いても、元々屋敷は無人で誰も住んでいないし、マーニーなんて少女は知らないと答えるのです。

もしかしたらマーニーという少女は、自分の寂しい心が作り出した幻想の友達だったのでは・・・?と、アンナは次第に不安になっていきます。

リアルにマーニーを思い出すことも難しい状態になってきたアンナは、マーニーがいた屋敷を訪れます。

屋敷は修繕工事の真っ最中でした。なんと屋敷に新しい住人が引っ越してくると言うのです。工事が終わり、屋敷に引っ越してきたのはリンゼイ一家。リンゼイ一家には5人の子どもがおり、アンナは自然に打ち解け仲良くなっていきます。

実は最初の頃アンナは、自分の目に映る子どもたちの姿がまた空想なのでは?と心配になり、建物のかげから彼らを覗き見するだけでした。

しかし、それがいつか追いかけっこになり、親しくなっていった・・・という過程がありました。アンナは、追いかけっこで子どもを掴まえるまで、その兄妹が現実の子どもではなく空想の中の子どもだと思っていたのだとか。

掴まえた瞬間にアンナは、マーニーは空想の子どもだったけれどこの兄弟は現実に存在していることを悟るのでした。

アンナはリンゼイ一家と親密に交流するようになっていきます。そしてリンゼイ一家の子どもたちが、興味深いことを言いだしました。

「君の名前は何というの?」と。アンナは自分の名前を教えますが、それに対し兄妹達は予想が外れたと明らかに残念そうな表情をします。

兄妹は、アンナに秘密の名前を付けていたのでした。
秘密の名前とは・・・いったい?

兄妹の1人が、その秘密の名前を浜辺の砂に書いたと言います。それを聞いたアンナは、ある予感がしたのでしょう。浜辺へと急いで駆けて行きました。

そして発見するのです。
「マーニー」という秘密の名前を・・・!

いよいよ結末ネタバレ!!

お待たせしました。長いあらすじ紹介となりましたが、いよいよ結末ネタバレに入ります。マーニーとはいったい何者なのか、そしてなぜアンナと出会ったのか・・・。

衝撃の真実、心してお読みください!!

アンナに付けられていた秘密の名前は「マーニー」でした。
ではなぜ、兄妹たちはアンナのことをマーニーだと思っていたのでしょうか?

それは、兄妹の1人が屋敷から古い日記を発見したことが始まりでした。その日記は、昔この屋敷に住んでいたマーニーという女の子の日記だというのです。

リンゼイ一家が屋敷に引っ越してきた当初、アンナは一家が自分だけに見える幻想なのでは・・・?と思っていたため、建物のかげから覗き見をしたりしていました。

その行動が、日記に書かれていた行動と重なることが多く、兄妹たちはアンナこそが以前屋敷に住んでいた女の子マーニーなのではないかと思っていたそうなのです。

では、マーニーとはいったい誰なのか・・・。ここから不思議な少女・マーニーの正体が明らかになっていきます。

ここで、物語のキーパーソンとなる老婆・ギリ―が登場します。昔この屋敷に来ていたというギリ―は、かなり昔に書かれたと思われる古い日記を読み、昔話を始めます。

ギリ―がまだ若い頃、この屋敷にはマリアンという女の子が住んでいたそうです。そう、マーニーの本名はマリアンだったのです。

マーニーはとても活発な女の子だったそうです。

ギリ―は、マーニーが物乞いの花売りの女の子をパーティーに連れてきてある物を配ったという話をしてくれました。
その配ったものが何だったのか・・・。

ギリ―はなかなか思い出せずにいましたが、アンナは「シー・ラベンダーだ!」とずばり言い当てます。

アンナはなぜそれがわかったのかというと・・・。
そうです。これは先ほどあげた、重要なポイントのひとつですね。

アンナはすぐにわかりました。だって、シ―・ラベンダーを配った物乞いの花売りの女の子というのは、実はアンナだったのですから!

そしてこの後、もうひとつのポイントである風車小屋が登場します。

ギリ―の話によると、風車小屋の一件の後、マーニーは寄宿舎に入れられてしまったのだそうです。その後マーニーは結婚して、子どもが生まれました。

しかし第二次世界大戦が始まったため、マーニーの娘・エズミは安全なアメリカに渡り、マーニーはイギリスに残りました。

6年後、終戦を迎え、エズミはアメリカから戻って来ました。
マーニーはこれから家族揃って幸せな生活を送れる・・・と思っていましたが、13歳になったエズミは全く心が通わない少女に成長していたのでした。

そして間もなく、マーニーの夫エドワードも亡くなってしまいました。その後、エズミはマーニーに何の相談も無く結婚をしました。

エズミは子どもをもうけましたが、結婚生活は破綻。エズミは離婚をしてしまいました。

しばらくしてエズミは再婚しますが、再婚した夫と共に旅先で亡くなってしまいます。亡くなった原因は自動車事故でした。

マーニーは、孫娘・マリアンナを引き取り、大切に育てていましたが、エズミの事故死のショックから立ち直れず病気にかかり。ついにマーニーは亡くなってしまったのだそうです。

残されたマリアンナは、当時まだ3歳。マリアンナは児童施設に行くことになり、そこで生活していましたが、ある夫婦が引き取ることになったのだそうです。

マリアンナはなかなかその養父母になじむことが出来ず、養母のことをいつまでも「おばさま」と呼んでいるそうです。

もうおわかりですね。そうです。マーニーはなんと、アンナのおばあちゃんだったのです!!まさに衝撃の真実ですね!

その養父母・・・つまりプレストン夫妻はマリアンナのことを本当の娘として育てたかったため、マリアンナの名の半分を残して「アンナ」と名付けて育てていたのでした。

ギリ―から話を聞き、自分が決して捨てられたのではないということ、プレストン夫妻の真の愛情、そして大切な友・マーニーの正体を知ったアンナは、その後プレストン夫人と和解しました。

アンナは夏が終わると、プレストン夫妻と共に生きていく町ロンドンへと帰っていきます。

どうしてアンナと若い頃のおばあちゃんが時を越えて出会ったのか・・・。これはもう、ファンタジーの域ですね。

孤独だった二人が、時を越えてめぐり会い、お互いに支え合いながら精神的な窮地を助け合った・・・。これはまさに、時を越えた愛・・・なのでしょうか。

この物語は、アンナのひと夏の成長を描いたものです。ひと夏。そう言ってしまえば、本当に軽く聞こえてしまいますね。
しかしアンナにとっては、亡き祖母の愛情・養父母の愛情・親友の愛情すべてを知り、手にすることが出来た大切な夏だったのです。

この夏があったからこそ、アンナは再びロンドンに帰り、その後は地に足を付けて生きていくことができたのではないかと思います。

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ジブリ映画ではこうなる!!米林監督が抱く思いとは!?

舞台が北海道となるジブリ映画「思い出のマーニー」。
主人公アンナは、自分を見失ってしまった中学生・杏奈となります。

写真 3 (1)札幌に住んでいる杏奈が海辺の村でひと夏を過ごす・・・という風に物語は進んでいきます。

舞台設定も日本になるので、原作とは少し内容が異なるかもしれませんが。どこがどう原作と違うのか等、見比べながら映画を観てみるのも面白いのではないでしょうか。

「思い出のマーニー」の原作は、宮崎駿監督の愛読書のひとつでもあるそうです。

師匠である宮崎駿監督の愛読書であることに加え、スタジオジブリという看板を背負って映像化することに、かなりのプレッシャーを感じていたためでしょうか。

当初、米林宏昌監督は、「思い出のマーニー」の作品作りにあまり乗り気ではなかったようです。

しかし米林監督は「もう一度、子どもの為のスタジオジブリ作品を作りたい」という決意を胸に抱き、この映画を作り上げました。

米林監督は完成した「思い出のマーニー」について、「見る者の心に寄り添うような、温かな映画を完成させた」と話していたとか。

原作ストーリーは、ある意味アンナの自分探しの旅を見ているような感覚にさせらえる内容です。子どもだけではなく、もう一度自分自身と向き合いたいという大人の方にも、ぜひ観て頂きたいですね。

余談ですが・・・「千と千尋の神隠し」のキャラクター・カオナシのモデルは、なんと米林監督なのだとか・・・。

yonekaonashi確かに、少し似ているような気もしますね(笑)

主題歌は、ジブリ初・英語の歌!!

この映画「思い出のマーニー」は、主題歌が英語の歌であるということでも話題になっているのをご存じでしょうか。

英語の歌が主題歌になるのは、実はジブリ史上初めてのことなのです。

主題歌は、アメリカ・ロサンゼルスを拠点に活動しているシンガーソングライター、プリシラ・アーン(Priscilla Ahn)が歌う「Fine On The Outside」。

「Fine On The Outside」はシングル化され、7月2日に発売となりました。美しく、透明感あふれる歌声ですね。

プリシラ・アーンは、2008年に名門「Blue Note Records」からメジャーデビューを果たしました。

写真 4 (2)大のスタジオジブリファンとしても知られており、「カントリー・ロード(耳をすませば)」、「やさしさに包まれたなら(魔女の宅急便)」などの主題歌カヴァーを披露したりもしています。

2013年12月、東京・三鷹市のジブリ美術館に招かれて開催したクリスマスコンサートで歌を披露したことが、今回の主題歌起用のきっかけとなったそうです。

映画の原作を読んだプリシラは、主人公・アンナに強く共感したそうです。そして自分自身が「孤独を感じながらも、自分の中に愛というものを見出そうとしていた」という高校時代に書いたこの曲が、何度も頭に浮かんだそうできたそうなのです。

プリシラはこの曲こそ、まさに、心と体に悩みを抱える主人公・アンナの状況そのものと感じたようですね。

そんなプリシラは、この楽曲を主題歌として提案。これについてスタジオジブリの西村義明プロデューサーは、「この人が主題歌を歌ってくれるなら、麻呂さん(米林監督)の作る『思い出のマーニー』は素敵なものになるに違いない。そう確信しました」とコメントしています。

米林監督も、この楽曲を聴いた瞬間に「この人だ!」と感じたそうです。「孤独な主人公・杏奈の心にそっと寄り添ってくれるのではないか」とも思ったのだとか。

スタジオジブリ・スタッフ一押しのプリシラ・アーンの歌声が、ストーリーをどう盛り上げていくのか。注目していきましょう!!

今作でジブリは米林監督の時代へ?

スタジオジブリ後継者として、米林監督は期待を一身に背負っています。前作の「借りぐらしのアリエッティ」試写の後、巨匠・宮崎駿監督は立ち上がり、「よくやった!!」と米林監督を褒め称えたのだそうです。

そして今回の「思い出のマーニー」は、原作の評価がかなり高く、脇を固める脚本家等スタッフも天才揃い。

期待を裏切らない作品であることは、間違いないでしょう!

今までのスタジオジブリ作品の、どこか懐かしく温かい・・・そんな要素を残しながらも、新境地を切り開いた・・・。

子どもも大人も楽しむ事が出来て、なおかつ感動出来て、そして何度も観たくなる作品
きっとそれが「思い出のマーニー」です!

皆さん、ぜひ映画館に足を運んで「思い出のマーニー」をご覧ください!!

2015.10.2追記

ついに地上波放送が決定しました!10月9日(金)21:00より放送だそうです!お楽しみに!

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