Nのために最終回原作ネタバレで真犯人は誰？真相は勘違い行動のオチ？

着々と2014年も終わりに近づき、秋期の各ドラマも最終回を迎え始めました。
榮倉奈々さん主演の「Nのために」もとうとう今週でエンディングを迎えます。2013年4月期の「確証～警視庁捜査3課」に高橋克実さんとW主演以来、一年半ぶりの連ドラで主演の榮倉奈々さんです。ファンの皆さんには、待望のドラマだったのではないでしょうか。

今期放送されている2本の推理ドラマは、この「Nのために」と「すべてがFになる」と、どちらもタイトルにアルファベットが付き、英語の苦手な方々には、内容はともかくタイトルだけでは「わかりづらい！」というのが、難点です。笑

最終回を前に復習を

さて、「Nのために」で抑えておくのは2つの事柄です。
まずは、主要登場人物の方たちが、すべて’イニシャルN’なのです。

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そして、この話は3つの時を交錯する様に、ストーリーが展開していくということです。

野口夫妻殺人事件’が発生した2004年、その犯人として10年の懲役を終えた西崎が出所した2014年、そして、事件のカギを握ると思われる主役の杉下希美と、成瀬慎司が子ども時代を過ごし、今回の事件を紐解く元警察官の高野が、長年駐在していた青景島の15年前の夏です。

野口夫妻宅で、ホームパーティーが行われていた時に、その家の中で、野口夫妻が殺害されたのです。夫の野口貴弘は、撲殺、妻の奈央子は、刺死したのです。その場に居合わせ、「愛人関係にあった奈央子を刺した貴弘を撲殺した」と西崎が証言したために、パーティーに参加していた目撃者たちの証言に多少の食い違いがあったにもかかわらず、現場検証の結果、西崎には、懲役10年が言い渡されたのです。

この’野口夫妻殺人事件’の犯人が西崎であるということに疑問を持ち、独自にこの事件を調べている高野茂は、その事件の現場に、青景島駐在当時に知っていた杉下希美と成瀬慎司がいたことから、15年前に二人が起こした’ある事件’が関係しているのではと、考えるようになるのです。

15年前青景島で何が起こったのか

高校の同級生だった希美と成瀬、二人は東京の大学に進学を希望していたのです。

希美は、父親に愛人がいて、精神的に不安定な母親と二人暮らし、そんな環境から逃げたかったにもかかわらず、父親には進学を反対されていました。

「家に帰りたい」と泣き叫ぶ母と、父と愛人。父たちが暮らす家なくなれば、全てが収まる・・・と、オイルやアウトドア用の燃料を買いに出かけるのです。

同じころ、成瀬は、両親が経営する料亭・さざなみが閉店することになり、進学することが難しくなってしまったのです。

運よく成瀬は、奨学金制度に受かり進学が決まりますが、希美は、新聞配達のアルバイトをしながら、奨学金制度に挑戦しますが、受かることができなかったのです。

そんなおり、料亭・さざなみが放火されてしまいます。このことで、希美は実際に父の家に放火することなく、心の中で封印するのです。また、その火災時に成瀬を助け出した高野の妻・夏恵は、声が出なくなってしまったのです。

野口夫妻との関係は？

その後、希美と成瀬は、上京を果たしますが、希美の住んでいたアパート「野ばら荘」が都市計画のために、立ち退きの危機に陥ります。

野ばら荘に住んでいた希美と安藤と西崎は、野ばら荘同様、都市計画に反対していたみどりビルが売却しなければ、「都市計画は中止にできる」と、みどりビルオーナーの野口家を調べ始めるのです。

そこから、希美たち三人は、野口夫妻とかかわりはじめるのです。

安藤と希美は、野口夫妻と出会うため、野口の’サンゴを守るボランティア’に参加し、南国の海で溺れた奈央子を二人が助けたことで、急接近します。

偶然にも安藤が内定を得ていた会社が野口の勤務先で、就職後、野口の部下となり、野口の趣味である将棋をさす為に野口家をよく訪れるようになるのです。また、あまり強くない野口は、希美に必勝法を教わっていたのです。

希美が野口宅を訪れた際に、奈央子が外に出ないようにと玄関ドアの外側にチェーンが取り付けられていたことに驚きます。
野口曰く、「流産して精神的に不安定で、徘徊して危険なので、安全のために」取り付けたと説明するのですが、実は、奈央子が不倫をしているため、外出できないようにしていたのです。

その不倫相手は、希美と同じ「野ばら荘」の住人の西崎で、希美宅を訪れた奈央子と不倫関係になっていたのです。そして、野口からDVを受けている奈央子を救い出す計画を立てます。

西崎は、希美と成瀬に、奈央子救出を手伝ってほしいと依頼しますが、警察に相談したほうがよいといったんは、断るのです。しかし成瀬は、「大事な人を守りたい気持ちは分かるから協力したい」と、西崎に協力することにしたのです。

殺害当日、安藤と希美は、将棋の対局のために、野口家におり、奈央子を連れ出す役の成瀬は、アルバイト先のレストランの出張サービスとして野口家に向かい、西崎は花屋に扮し、野口家に向かったのです。

そして、現在

事件の真相をしりたい高野は、調書や裁判記録などを調べ、事件現場に居合わせた希美や成瀬に話を聞きに出かけます。そんな希美は、余命宣告を受けており、また安藤からプロポーズを受け、戸惑っていることを高野に伝えます。その後に、病気を知る成瀬からもプロポーズを受けるのです。

真犯人は・・・

タイトルである「Nのために」は、誰かが誰かのために、殺害した、殺人幇助した、または隠している・・・などいろいろと考えられます。

では、だれがそのNなのか・・・改めて書きますが、事件に登場する人物は、すべてイニシャルNなんです。
榮倉奈々さん演じる杉下希美（Nozomi)、成瀬信二（Naruse)、安藤望（Nozomi)、西崎真人（Nishizaki)、野口貴弘（Noguchi)、そして野口奈央子にいたっては、Noguchi NaokoとダブルNなんです。

人物だけではなく、ストーリーの最初の一歩である、立ち退きを避けたいアパートの名前も「野ばら荘」、そのオーナーも野原さんと、どちらもイニシャルNなんです。

野口夫妻殺害の発端は、「野ばら荘」のために希美と安藤が、野口一家に近づいたことです。

その後は、入り組んできますが、登場人物のそれぞれが、「（いずれかの）Nのために」行動を起こしているのです。

希美は、「水平線を見たい」という希望を、窓ふきバイトのゴンドラにのせ見せてくれた安藤に感謝しており、西崎の計画を内緒にしていたのです。また、野口と安藤が、安藤の僻地への人事異動をかけて将棋をさすことを知っており、安藤を助けるために、野口に奈央子の不倫相手がやってくることを伝え、将棋対局を回避しようとしたのです。