ロビン・ウィリアムス自殺の真相は？娘への残酷ツイートでネットが炎上？

8月11日、米俳優のロビン・ウィリアムスさんがお亡くなり、メディアを通じて世界中でロビンを追悼するメッセージが送られています。特に話題になっているのが、ディズニーがフェイスブックに投稿した一枚のイラストです。

ロビンは、ディズニー映画「アラジン」で、ジーニーの声優を務めたのは、みなさんご存知の通りです。その縁で、追悼メッセージならぬ追悼イラストを投稿したのです。

ロビンが演じたジ－ニーは、当初の台本にあったジーニーとは全く異なるそうなんです。元々コメディアンでもあったロビンのアドリブ満載のハイテンションなアテレコで、あのジーニーになったんだそうです。日本では、吹き替え版が主流で、あまりなじみのない’ロビン’ジーニーですが、英語圏での「アラジン」の人気は、’ロビン’ジーニーの賜物だそうです。是非、次に「アラジン」を見るときには、ロビンの声で楽しんでみてください。

ロビンの娘に送られたツイート

ロビンは、３回結婚をしています。最初の妻ヴァレリーとの間に、長男のザックが生まれ、二番目の妻マーシャとの間に、長女ゼルダ、次男コディが産まれています。

そんな愛する一人娘のゼルダさんに、残酷なツイートが送られてきたのです。それは、ゼルダさんのツイッターに、二つのアカウントから送られてきた加工された首つり遺体の写真でした。彼女は、彼女のフォロワーに向けて、助けを求めるメッセージを発信しました。その後ゼルダは、このツイートを削除しましたが、傷心の彼女は、ツイッターのアカウントを閉じるつもりであるということと、当分の間インスタグラムも休止するつもりであるとメディアを通して発表しました。ゼルダに写真を送りつけた二つのアカウントは、現在凍結されていますが、沢山のゼルダ支持のユーザーから、誹謗のメッセージが送られ続けています。

これをきっかけに、ツイッターは、方針転換をはかり、ツイッター上に投稿された写真の削除をすることになりました。短い期間での急速な対応です。すでに、このゼルダ宛の写真以外にもアメリカ人ジャーナリストのジェイムス・フォリー氏のイスラム国により斬首される映像も削除されています。

一説には、このゼルダを傷つけたツイートは、反同性愛教団であるウエストボロ・バプティスト教会員から、送られたものではないかと噂されています。「神はゲイが嫌い（GodHatesFags)」をスローガンに掲げる、このカンザス州に拠点をおくウエストブロ・バプティスト教会は、ロビンの近親者のみで行う予定の個人的な葬儀に対して、1996年の「バードケージ」でロビンが同性愛者の役を演じたことから、抗議活動を計画しているそうです。また、現在は削除されていますが、同教団のオフィシャルツイッターアカウントからも、ロビンを侮辱する多数のツイートが行われていたそうです。

ロビン本人から発せられた最後のツイートは7月31日。ロビンに抱かれたゼルダさんの写真が添えられた娘のゼルダさんへの25歳の誕生日のメッセージでした。

and Happy Birthday to Ms. Zelda Rae Williams! Quarter of a century old today but always my… http://t.co/qlsWIu429e

— Robin Williams (@robinwilliams)

「お誕生日おめでとう、ミス・ゼルダ・ウィリアム。今日で四半世紀が経つけど、君は今でも僕の’ベイビー・ガール’さ。素敵な誕生日を。愛している」

また彼は、ゲームフリークでもありました。最近はオンラインゲームにもはまっており、ゲームコミュニティでも追悼のメッセージが寄せられていたといいます。お気に入りのゲームは、「ゼルダの伝説」で、娘さんの名前は、ココから命名されたそうです。2011年には、任天堂の「ゼルダの伝説　時のオカリナ３D」コマーシャルで、娘のゼルダとも共演しています。

何が彼を追い込んだのか

警察の発表によれば彼の死因は、首つり自殺でしたが、その前には、別の方法で自殺を試みていたようで、彼の左手首には、いくつかの傷があったそうです。近くには、血痕の付いたポケットナイフも見つかったそうです。出演作も多かったロビンは、シリアスな映画も多かったのですが、コメディアンでもあったので、笑顔を見る機会が多かったように思います。

そんなスクリーンで見る笑顔の彼とは異なり、プライベートの彼は、長年アルコール依存症であり、コカイン中毒に長い間悩まされていました。アルコール依存症を直す為に、2006年には、リハビリ施設に入所したことも発表しています。

注意欠陥障害（Attention deficit disorder）であったとも言われています。さらに、自殺の直接の原因ではないようですが、2度の離婚による経済的な重圧や、またそれにより、維持しきれなくなっていたナパにある３５００万ドルの邸宅の売却問題にも直面していました。最近では、うつ病も患っていたそうです。

また同時に、彼は、パーキンソン病の初期症状にも悩まされていました。片方の手が、細かく震え始めたのです。最近、悩まされていた’うつ症状’も、パーキンソン病の初期症状の一つでもあるそうです。

ロビンは、友人でもある俳優のマイケル・J・フォックスによる’マイケル・J・フォックス　パーキンソン病リサーチ財団’を長年にわたりサポートしてきました。バック・トゥ・ザ・フューチャーで日本でも人気を博したマイケルは、30歳の若さでパーキンソン病を発症し、2000年、主演を務めていたテレビドラマシリーズ「スピン・シティ」を降板し、一旦俳優活動から離れ、自ら財団を立ち上げ、パーキンソン病の研究助成活動を始めました。

2010年からドラマ「グッドワイフ」で俳優としての活動も再会し、昨年から「マイケル・J・フォックス・ショー」というテレビドラマの主演を務めています。そんなマイケルは、ロビンへの追悼メッセージを送っています。

Stunned to learn Robin had PD. Pretty sure his support for our Fdn predated his diagnosis. A true friend; I wish him peace.

— Michael J. Fox (@realmikefox)

「ロビンがパーキンソン病だったなんて、唖然とするよ。彼は、（パーキンソン病の）診断の前から、財団をサポートしてくれていたと思っている。真の友。彼に平和を。」

ロビン自身も、慈善活動を行う団体を支援するための’ザ・ウィンドフォール財団(Windfall Foundation)’をゼルダの母であるマーシャと共同で立ち上げ、募金などの活動を行っていました。この財団を通して、10を超える団体を支援していたそうです。

先も見ていたはずなのに。

先月、節酒の為に再度リハビリ施設に戻り、体調を整えたばかりでした。そして彼には、撮影を終え、公開を待つ映画が4本残されています。「Nigt at the Museum:Secret of the Tomb」「Boulevard」「Merry Friggin’ Christmas」、そして声優を務めた「Absolutely Anything」です。