所轄魂は人気小説原作ドラマ！時任三郎主演のキャストとロケ地は？

9月20日日曜日夜9時から、時任三郎さん主演の刑事ドラマ「所轄魂」が、テレビ朝日のドラマスペシャルとして放送されます。

テレビドラマの主演は、2007年12月のフジテレビ「美ら海からの年賀状」以来、8年ぶり。

また、1992年「真夏の刑事」以来、23年ぶりに地上波ドラマでの刑事役を演じる時任さんです。とはいえ、WOWOWで放送された「翳りゆく夏」では、新聞記者ではありながらも、過去の誘拐事件を主人公の渡部篤郎さん演じる梶と共に、過去の誘拐事件を捜査、真相を明かしていく役を演じたり、2009年瑛太さん主演の「ヴォイス～命なき者の声～」では法医学の教授として、事件を解明していくなど、刑事以外の「捜査」する役は演じていた時任さんです。

今回時任さんが演じるのは、’真の所轄デカ’、熱き魂を持つ一人の刑事、葛木邦彦。そして、その息子で国家公務員I種試験に合格し、警察庁採用の’キャリア’、葛木俊史を、田中圭さんが演じます。
仕事人間で、育児も妻に任せきりで、子どもの個性もわからない。そこに持ってきて、親子逆転、経験はあっても所轄の刑事の父親と、捜査経験は浅くとも、キャリア組の警視で、自分の上司となる息子。難しい親子関係を、二人は描いていくのです。

お二人の共演は、2011年7月期フジテレビ木曜劇場「それでも、生きてゆく」以来4年ぶりの共演となります。加害者の父親役と、被害者の兄の友人役ということで、同じシーンに出ることはなかったので、今回の「所轄魂」が実質的な’初共演’と言えると思います。

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原作は、推理小説から冒険小説、山岳小説など多彩な作品を手がける人気作家・笹本稜平氏による人気シリーズ「所轄魂」です。今回が、初めてのドラマ化となる警察小説「所轄魂」は、現在3作が発表されていますが、事件や、警察内部の構図のみならず、心温まる父子の絆も描かれている骨太でヒューマンタッチなストーリーなのです。
作者の笹本氏は、もともと出版社勤務を経て、フリーライターとして活躍していましたが、2000年に「阿由葉稜」名で小説家デビュー。昨年には、2011年に発表した「春を背負って」が、監督・木村泰作氏、主演・松山ケンイチさんで、映画が公開されました。

息子が上司に・・・

葛木は、2年前のくも膜下出血での手塚理美さん演じる妻・佐知子の死をきっかけに、警察の花形部署ともいえる本庁捜査一課から、所轄の城東中央署に、自らの志願で移動してきました。

超難関の国立大学を出て、国家公務員I種試験に合格し、警察庁採用のキャリアで、26歳にして警視でもある息子の俊史と共に、同じ事件を担当することになったのです。

事件は、東京の運河を舞台に発生した、不可解な連続女性殺人事件。

葛木は、捜査一課時代、全く家庭を顧みないほどの仕事人間で、家庭も育児も妻・佐知子に任せきりだったので、息子の俊史が何を考えているのか、どう接するべきかわからないのです。

しかし、新米ながらも全力で職務に取り組む俊史のすがたに、刑事として、そして父親として、時に黙って見守り、時には強い言葉を使い激励したり、また息子を貶めようとする者からは身を挺して守るのです。

そんな二人の前に、佐野史郎さん演じる警視庁捜査一課13係・山岡宗男係長が、強力な敵として立ちはだかります。

ともに事件を捜査することになった山岡と彼の率いる13係は、過去に複数の難事件を解決した実績もある’切れ者集団’なのですが、一方、傍若無人な態度と、その人使いの荒さで、’鬼の13係’や’壊し屋13係’などとも呼ばれ、所轄の刑事たちから忌み嫌われているチームだったのです。

さらに実は、葛木と山岡の間には、過去に因縁があったのです。

今回も例にもれず、13係は、所轄刑事たちを見下し、威圧的に虐げます。山岡は、新米管理官の俊史にも容赦なく、捜査経験の少ない彼を責めたてるのです。

・・・捜査に暗雲が立ち込めていくにつれ、一触即発の状態になっていきます。

そんな危機に面した時に、葛木率いる所轄刑事たちは、泥まみれの地道な捜査で、事件解決に向けて一丸となって、「所轄魂」を発揮するのです。
「俺たちの土俵で起きたヤマだ。俺たちで決着をつけよう。所轄魂にかけて」　と。

所轄刑事たちの執念、団結、そして課長の英断により、奇跡の大逆転が起こったのです。

’所轄の刑事’だからこそ、たどり着くことができた真実とは？！
また、そんな中父子二人の関係は、どう変わっていくのでしょうか？！

キャストは

主人公の葛木邦彦を時任三郎さん、妻・佐知子を手塚理美さん、息子の俊史を田中圭さんが演じます。

また俊史の妻・由梨子を黒川芽以さん、一人暮らしの邦彦を心配する、邦彦と同じ町内会の町内会長で寿司屋の店主・大前田五郎を泉谷しげるさんが演じます。

そして今回、葛木親子や所轄刑事たちの’敵’山岡13係係長を佐野史郎さん、捜査本部をまとめる警視庁捜査一課渋井和夫課長を長谷川初範さん、城東中央署の刑事課課長で葛木の上司・大原課長を笹野高史さん、葛木の部下の坂下啓二を宇梶剛士さん、女性部下・池田を内山理名さんが演じるのです。

撮影は

警察庁管轄の’運河’の周辺を中心に撮影が行われていたようです。

所轄魂のドラマ　ハチの散歩コースで撮影していたんだ

— ちっちこち～ (@hachichi1110)

と、東京下町の女性が、テレビの番宣で散歩コースを確認したそうです。

「猛暑が続く中の撮影で、日焼け止め、虫除けをたっぷり塗って臨んでいます」と、時任さん。でも暑がりで外のロケは辛いらしく、現場に行かない管理官の息子・俊史が「うらやましいかった」そうです。

ふぞろいの林檎

時任三郎さんといえば、やはり一番に思い出すのは、あの人気ドラマ「ふぞろいの林檎たち」です。山田太一氏原作・脚本。主題歌は、サザンの’いとしのエリー’。書き出すだけでも、ワクワクする組み合わせです。
共演者だって、中井貴一さん、石原真理子さん、柳沢慎吾さん、高橋ひとみさん、国広富之さんと、豪華な面々です。

さらに今回、夫婦役で登場する時任さんと手塚里美さん、「ふぞろいの林檎たち」では、’彼氏・彼女’役だったのです。