すべてがFになる9話から最終章で面白い?ネタバレとアニメ化決定!
毎週火曜21時から放送中の理系ミステリードラマ「すべてがFになる」の最終回が近づいて参りました。
このドラマ、「何でドラマにしたの?」と言いたくなるくらい、もろもろ問題があったと思うのです。
実際に平均視聴率が9.4%と奮わず、最新第8話の視聴率は7.7%。
ええっ、ホントに!?
たくさんの方が、視聴を諦めたゆえの数値でしょうか(苦笑)
でももったいないですねぇ。
ご存知ですか?
8話が今までで一番面白かったんですよー。
そのことについては後で検証しますが、まずは「どうしてこんなことに?」という謎を挙げてみましょう。
いまだになじめない、犀川(綾野剛)の分裂シーン。
ホントに、この演出考えたのはいったい誰……。
犀川の頭の中で、ものすごいスピードで多様な思考がなされていることを表現しているワケですが、たくさん犀川が出てくると、「別人格の犀川がオリジナル(本体)にアドバイスしている」ように見えるというか……。
犀川はあくまで、己の思考を極限まで高めて結果にたどり着くのですから、演出も「犀川自身の思考が動いている」と見えるようにしていただけると嬉しかったですねえ。
「西之園萌絵」のクオリティ
・髪が長い
・スカートを穿いている
・妙にはしゃいでいる
・お嬢様に見えない
やっぱりヒロインに違和感がありすぎます(苦笑)
特に萌絵の、殺人事件に対する姿勢が「先輩が死んだのに笑って謎解きしてる」(1~2話「冷たい密室と博士たち」)と言われていたようです。
8話の最後に萌絵の叔父・捷輔(吉田鋼太郎)が犀川を呼び出し、両親の死によって萌絵の「死」に対する感情が歪んで欠落しているという話がされました。
「だから萌絵は、人が亡くなっても悲しみが表面に出ないのか……」と萌絵のはしゃぎっぷりをフォローしていましたが、その後の「あの子(萌絵)はいまだに死にたがっているんじゃ……」と落胆する姿にはこれまた違和感が。
そんな不安、こちら(視聴者)には見えてこないです。
「大丈夫、全然そんな影見えませんよ、叔父様!」と言ってあげたくなりました(笑)
では、9話の予習として、7~8話を振り返ってみます。
初めて楽しめた第7~8話
第7・8話は原作「数奇にして模型」が題材。
ビジュアル的なインパクトが強く、原作者・森先生の学生時代が垣間見られる作品ですね(笑)
(モデラーではなく、森先生はマンガを描いて同人誌即売会に参加していました)
7話は、萌絵が従兄で作家の大御坊(小松和重)に呼び出され、とあるイベント会場にやって来るところから始まりました。
それは模型とフィギュアが展示される「モデラーズフェス」で、萌絵は大御坊から、行方不明になったモデル・明日香の代わりとして、SFのコスプレスーツを着てほしいと懇願され、渋々引き受けます。
そこで萌絵は、明日香の兄で現代アートのホープとして期待が高い、紀世都(中島歩)と出会いますが、そこで頭部を切断された明日香の遺体が発見され、傍には気絶しているモデラー・寺林(山本耕史)もいました。
また、イベント会場から300mほどの距離の大学の実験室で、女生徒の絞殺死体も発見され、その2件は犯行時間がかなり近いと分析がでます。
警察の捜査で寺林は両方の事件の容疑者にされますが、萌絵は真犯人が別にいると推測し、犀川が止めるのも聞かず独自に捜査を始めます。
紀世都が妹に対してゆがんだ愛情を持っていると知った萌絵は紀世都に容疑の目を向け、病院を抜け出した寺林と紀世都のアトリエに行きます。
萌絵を心配した喜多(小澤征悦)と大御坊も来ていて、アトリエには4人で入ることとなりましたが、そこにはすでに死体になりバスタブに横たわる紀世都がいました。
アトリエで紀世都のアート作品が暴走し、アトリエは火災を起こします。
無事だった萌絵は、今度は寺林の担当教官で教授の河嶋(近江谷太朗)に疑いを移しました。
河嶋が借りている趣味の部屋に行く寺林と萌絵ですが、そこは実は寺林のアトリエで、事件の犯人は寺林でした。
それに気づいた萌絵は、クロロホルムで意識を奪われてしまいます。
意識を失った萌絵がベッドに横たわるところへ、萌絵からのメールを見た犀川がやってきます。
寺林の目的は「紀世都の型を取ることで、明日香は実験台だった」と異常な動機と手段が明らかになり、駆けつけた警察官により、寺林は逮捕されました。
後日、萌絵は叔父と会い、犀川が寺林に、自分が萌絵の身代わりに死んでもいいと言ったことを聞かされ、涙します。
ずっと謎だった雑誌記者・世津子(臼田あさ美)の存在も、「犀川の妹」であることが判明し、喜びを隠せない萌絵。
そして捷輔に呼び出された犀川は、事件の裏に真賀田四季の存在を感じるのでした……。
7~8話の流れはこんな感じですね。
7話は、何と言っても萌絵のコスプレが注目度が高かったようです。
さすが国民的美少女(笑)
⇒すべてがFになる7話視聴率と感想!フィギュアと武井咲コスプレ登場で可愛過ぎる!
事件提起の7話は取り立てて面白いものでもなかったのですが、解決編となる8話が良かったんですよ~。
なぜか世津子が自分で「(犀川の)妹よ」と言ったのが残念でしたが。
いやそこ、犀川が言わないと! ですよね?
それはともかく、8話の何が良かったのか改めて考えてみると、「犀川」がとても「犀川」だったのです!
ようやく喫煙シーンも出ました。
やっぱり犀川に「煙草」と「コーヒー」は欠かせません。
毎日数回、時計を秒針まで合わせるシーンがこれまでに何度も出てますが、犀川(原作)ファンは、それよりもデスクの灰皿が吸い殻の山になっている方が、よっぽど犀川らしいと感じると思います……。
でも、こういう演出は現在ドラマであまり使われなくなりました。
喫煙に好意的でない方がいちいち文句を言ってきたりするからと思われます。
そして紀世都のアトリエで萌絵をかばった犀川の友人・喜多が入院したことに対して、お見舞い帰りの大御坊に「親友でしょ? お見舞いくらい行きなさいよ」と言われた時のコメントが素晴らしい!
「優先順位としてはきわめて低い。いや、今のところ選択肢にもない」
犀川先生だー!
このシーン数秒なんですが、何度も見返してしまいました。
突っぱねるでも嫌がるでもなく、さらっと普通にこう言ってしまうのが「犀川創平」だよなあと思うのです。
そして、萌絵の救出のために寺林のアトリエを訪れ、寺林と事件について冷静に語り合う姿がカッコ良かったんですよね。
こうやって振り返ると、要するに犀川の温度が低いところは、ちゃんと「犀川創平」な気がします。
じゃあどこが違うのかというと、原因は萌絵で、萌絵のはしゃいだ感じにつられてる犀川は「違うなあ」と思ってしまうのです。
結局このドラマが残念な原因は「萌絵が萌絵じゃない」というところに行きつきます。
ちなみに、8話はこんなポイントに萌えた方々もいたとか……。
⇒すべてがFになる8話視聴率と感想!山本耕史の変態ホモ演技に絶賛の声?
9話のあらすじとネタバレ
日本最大のソフトメーカー・ナノクラフトが経営するテーマパークに、友人と遊びに来た萌絵。
その目の前で、次々に関係者が亡くなる連続殺人が発生します。
萌絵は、連続殺人の裏に「ナノクラフト」と「真賀田四季」が関わっているのではないかと思い、例のごとく調査を開始。
その時犀川は、妹・世津子の自宅を訪れていて、世津子の隣人・瀬戸千衣も一緒でした。
萌絵から連絡を受けた犀川は、テーマパークへ駆けつけます。
そんな犀川の前へ、四季は再び姿を表しました。
犀川は、この事件のすべてがナノクラフトが仕組んだもので、新技術「ヴァーチャル・リアリティ(VR)」を利用したパフォーマンスだったと推理します。
しかしナノクラフトには内部分裂が起こっていて、裏ではこの企画を利用した本当の殺人が計画されていたのです……。
この最後の謎解き「有限と微笑のパン」(9~10話)で、萌絵のトラウマについても明らかにされるようです。
こんな最後の方にねじ込んだところで、諸々の違和感が解消されるとはとても思えません……。
でも、制作サイドがどんな言い訳をするのか楽しみです。
泣いても笑ってもがっかりしても(苦笑)、あと2話を残すのみ。
原作では、最後の最後に犀川と萌絵の関係がほんの少し前進するのですが、ドラマだともう出来上がってる感じなので、どう表現されるのでしょうか。
せめて終わり方は、森作品のテイストを感じさせて頂きたいですね。
2015年・アニメ化発表!
「すべてがFになる」は、同局の深夜アニメ枠「ノイタミナ」でも制作が決まりました。
2015年7月以降放送と時期は明確ではありませんが、こちらは「S&M(犀川&萌絵)シリーズ」の10作すべてが作られるようです。
今回のドラマ化で、森作品を実写にするのがどれくらい難しいか分かりましたので、アニメの方に期待したいですね。
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