すべてがFになるは原作無視？作者コメントも大喜利募集の理由は？

ミステリーファンの間で、映像化に多数の不安の声が寄せられていた「すべてがFになる」。
第1回が終了し、視聴率は11.8％スタートでした。
フジテレビのドラマとしては不発の数字なので、もう少し上がってほしいところですが、初回を見て、いろいろと打ちのめされました。
原作ファンからは「全然違う」と言われ、原作を知らない人には「『ガリレオ』じゃん」と言われているようです。

原作ファンのワタクシも、こんな（↑）ポスターを見た時点で「別モノだな」と諦めて、覚悟はしていたのですが、そうですか、そんなにもですかと、何重もの波状攻撃。
最後には何を見てるのかよく分からなくなりました（笑）。

こんな犀川ってどう？

元気すぎる。（違和感）
ニコチンを摂らない。（ありえん）
Windowsを使っている。（がっかり）
この3点の相違は、「犀川創平」が根本から覆される気がしますね。

眼鏡じゃない犀川を考えたことがなかったですが、そこはまあ誤差ってコトで納得しました。
でも、犀川がアクティブなのは見慣れないですねぇ。
萌絵にアプローチかけられて慌てて否定するなんて、ああ、らしくない。
そんなのさらりとかわして生きて来たのが、犀川創平じゃないですかー。

それに、3度のメシより好きな煙草を吸わないなんて！
（犀川は1日に3度も食事しないか……）
これは本当に考えられなかったです。
綾野さん、喫煙NGじゃないですよね？
嫌煙家からの抗議を警戒しての策なのでしょうか？
煙草を吸いながら思考を落ち着かせる犀川、見たかったな……。
煙草はいい小道具なのに、もったいないですね。

そして、ネットで一番話題になっているのがコレでしょうか？
犀川研究室にMacがないって、なんでー！
原作者・森先生もMac党で、物語中、犀川ももちろんMacユーザーとしての記述がたくさんあります。
この点は残してほしかった……。
逆に、この点が残っていたら、原作ファンも「まあ、Mac使ってるし、犀川ってことにしてやるか」と妥協したのでは？　と思うくらい、原作ファンは「犀川＝Macユーザー」の認識は高いです。
原作者・森先生ファンも、Macユーザーが多いですからね。
AppleサイドからのNGじゃないとしたら、あまりに原作に敬意がないよ、フジテレビさん……（泣）

萌絵ちゃんが、すっげぇフツー……

萌絵ちゃんも、まあ全然違うのですが、目立つ部分を……。
髪が長い。萌絵はショートであるべき。（ここ、大事でしょ）
お嬢様っぽくない。（普通のコすぎる……）
諏訪野（執事）、トーマ（飼い犬）が出てこない。

今のところ、武井さんが「萌絵」に見える要素がないですね。
車の運転をしていましたが、エンジン音にうっとりするシーンもなかったですよね。
今後、諏訪野さんが出てきてお嬢様扱いしてくれたらちょっと違うかも？

武井さんは可愛いし、十分お嬢様っぽいと思っていたのですが、ホンモノのお嬢様を演じるとなると、意外とそうでもないんですね。
リケジョ（理系女子）の雰囲気もあまり出てないですし。
何だろう、本当にただの「女の子」でしかない、武井嬢……。
困ったな。

萌絵を演じるにあたって、思い切って髪をバッサリいくか、ウィッグにでもしていただけたら良かったのですが……。
原作で萌絵の髪が短いのは、ちゃんと理由があるんですよ。
両親を飛行機事故で亡くして、しばらくの間呆然としていた萌絵が、「いつまでも周りに心配をかけてちゃいけない」と思い立ってロングヘアに決別し、やり直そうと決めた意思の表れなんですよ～。

それなのに、武井さん、フツーにロングヘア!?
局側の意向か武井さん側のNGなのか知りませんが、制作側の心意気として、この辺のエピソードを大事にしてもらえなかったのが残念。
この事故があったからこそ、犀川の、萌絵に対する気持ちにも変化が生まれたと思うのに……。
そういうのは別にいいですか？

⇒映画クローバー見所はドS大倉忠義と可愛い武井咲？試写会感想と漫画原作ネタバレは？

四季博士と喜多先生はイメージに近い？

早見あかりちゃんが四季を演じると分かってから結構楽しみにしていました。
四季は繊細で細くて色が白くて……というのを勝手に想像してたんですよ。

そしたら、あかりちゃん、骨太なカンジでしたね！
最初に四季のアップが出たときに、「あ、そう来ますか」って、自分の脳内イメージを修正しました。
あかりちゃんがやるってことは、「どん！」と構えた四季になるってことですよね。
不思議なのが、四季に関しては自分のイメージを修正する方向に考えるのに、どうして萌絵の違いは許してあげられないんだろう（笑）
四季に関しては好印象な意見が多かったようなので、今後も楽しみです。

小澤征悦さんの喜多先生も、ちょっと意外でした。

原作のイメージだと、喜多先生はもう少し軽いと思ってたんです。
そこに小澤さんですから、お茶漬けで〆ようと思ってたのにチーズリゾット出てきた！　みたいな……。
（お分かりいただけますでしょうか）
普段の小澤さんにしては軽めの仕上がりにして下さってるようですが、それでもまだ重い……。
喜多先生に重量感持たせすぎじゃないですか？
犀川との対比をより大きくしたかった？（笑）
って、犀川が軽めなところも問題なんですけど。

⇒すべてがFになる1話視聴率と感想！原作と違い過ぎ？ガリレオと似てる？

思わぬ伏兵・国枝桃子！

今回、国枝先生は当たりだったと思ってます♪
水沢エレナちゃんの無機質さがステキ……。

原作で国枝先生は犀川の助手で、常に「男にしか見えない」と描写されています。
さすがにエレナちゃんはそこまで変身してませんが、素っ気ない中に毅然とした雰囲気があり、優秀さも嫌味でなく共生されていて、「カッコいい～♪」って思いました。
萌絵より断然「リケジョ」の空気が出てます。

国枝先生は原作ではいろんな意味で変化していくんですが、恐らくそんな細かいところまでは拾ってくれないでしょうね～。
とりあえず、3話ではゼミ合宿に行く予定ですから、国枝先生が麦わらを被ってくれるかどうか……って、これ、秋冬のドラマだった……。
原作では夏なんですが、合宿は冬の設定になるのでしょうか？
冬に、島でキャンプ？　死んじゃいません？
無理やり夏っぽくするのか、キャンプ設定自体を無くすのか……。
フジテレビさんも大変ですね。

作者・森博嗣氏からコメントが寄せられました。

「19年まえに書いた作品です。これまでに映像化のオファは10回以上ありました。
（中略）
挑戦と冒険への勇気はいかほどか、と楽しみにしております。」

表に出ることを一切拒否している森先生のコメント、これは貴重です！
（全文は公式サイトでご確認下さい）
というか、森先生は普段テレビと無縁な生活を送られていますが、さすがにオンエア見るんでしょうか。
「カクレカラクリ」が単発でドラマ化したときは見てましたね。
森先生が見たとして、感想が公式の場で見られることはないのでしょうが、いつか「こんなことがあった」とエッセイで語られるかもしれません。

なぜ、大喜利？

なぜか、公式サイトで大喜利が募集されています……。

お題：すべての「？」が「？」になる

このお題で「面白く」なるものを募集しているようです。
11／30（日）までに専用フォームから応募するシステムで、綾野君と武井さんがお気に入りを選出する、となっています。
最終、10本ぐらいに絞り込んだ中で、最終決定を主演の二人がしてくれるのでしょうか。
回答を考えて見ましたが、どうも哲学的になってしまって「面白く」なりません。
〆切までまだ1か月あるので、せっかくですから参加してみたいです♪