坂道の家ドラマ現代版のネタバレは？尾野真千子と笛木優子の妖艶演技が見どころ？

テレビ朝日で12月6日（土）、7日（日）の二日間に渡り、松本清張氏原作による推理ドラマ2作が連続放送されます。

第一夜、6日に放送されるのは、「坂道の家」。今回、尾野真千子さんを主演にすえ、6回目のドラマ化です。松本清張氏による原作の発表は、1959年。すでに55年も前の作品ですので、現代版としてアレンジされた内容となっています。

嫌悪感を抱いていた母なのに

尾野真千子さん演じる杉田りえ子は、港町出身。父親は家庭を顧みず、母はそんな父親との生活の穴埋めするかのように、港の男たちと関係を持ち続けるのです。そんな両親に、嫌悪感を抱き育ってきたりえ子は、直樹に恋したのです。しかしりえ子は、母が直樹の父と関係を持っていたことに気が付いてしまったのです。

そしてりえ子は、母を殺害してしまうのです。事故として処理されたものの、実は直樹はりえ子が母を殺害する姿を観てしまいました。

地元を離れ新生活を始めていたりえ子は、とある寝具店に入ります。

寝具店の店主、吉太郎は自分の店に足を踏み入れたりえ子に、一目で魅了されてしまうのです。彼女が気に入ったシーツを「お金は今度で」と、渡してしまうのです。吉太郎とりえ子の仲は、急速に進んでいきました。そして、とうとう彼女の勤める理容室に行った後、二人はお酒を飲み、そのまま男女の関係に陥っていきました。

元々の吉太郎は、安売りをする大型店に対抗するべく、良質なサービスで対抗し、地味に頑張り、貯金だけを生きがいにしてきたような男だったのです。ところが吉太郎は、今までコツコツためた自分の貯金を切り崩し、りえ子に貢ぎ始めるのです。

二人の関係が一年ほどたったころには、吉太郎は以前とは全く変わっていました。りえ子に夢中で、仕事への熱意もなくし、貯金もほとんどりえ子の手に渡っていたのです。もちろん、吉太郎の妻・ミツもそんな夫の変化に気が付かない訳もなく、文句を言いますが、「何に使おうと俺の勝手だ！」と、取り付く島もありません。

同じころ、りえ子は、ある新聞記事に気が付いたのです。それは、明立大学法学部准教授となっていた、初恋の相手である直樹の記事でした。

自分の母が彼の父親と関係を持ったことで、彼の家庭が崩壊し、さらにりえ子自身も直樹と初恋が終息してしまっていたのです。母の死後に上京し、故郷の人々を見返してやろうとしつつも、母と同じように数々の男と関係を持ち、お金をもらっていたりえ子。直樹の写真を見たことによって、今まで忘れていた安らぎを覚えたのです。

そして、りえ子は直樹に会いに行ったのです。突然のりえ子の登場に、一瞬言葉を失う直樹だったのですが・・・

直樹は、当時りえ子に恐怖を覚えており、上京後にはりえ子との関係を断ち切るために、一切の連絡を取ることを避けていました。さらに、明立大では、教授に目をかけられており、すでに教授の娘である朝美と婚約をしていたのです。

直樹への恋心を取り戻してしまったりえ子の変化に気が付いた吉太郎と妻・ミツ、直樹と婚約者・朝美、そしてりえ子・・・

個性的な役柄を演じるのは

主人公のりえ子は、4月期ドラマ「極悪ガンボ」で民放連ドラ初主演した尾野真千子さんです。

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視聴率戦線では、残念ながら「極悪ガンボ」は、杏さんの「花咲舞は黙ってない」や唐沢寿明さんの「ルーズヴェルトゲーム」に及びませんでしたが、彼女の演技への評価は概ねよかったようです。

りえ子に溺れる吉太郎を演じるのは、最近、柄本佑さん＆時生さんの二人の息子さん達の活躍も目覚ましい柄本明さんです。

あの飄々としつつも、陰のある雰囲気が十分に生かされた役柄ではないでしょうか。過去に吉太郎を演じた役者は、三國連太郎さん、長門裕之さん、いかりや長介さんらですが、彼らに決して劣らず・・・いえ、それ以上に’吉太郎’感が溢れていると思います。

また、吉太郎の妻・ミツを演じる渡辺えりさんとの、二人の雰囲気があっているのも、大きなバックアップとなっていると思います。ミツは、’おかずの品数が多い’と文句を言うほどのケチでも、仕事にまじめで、無駄遣いをするわけでもない吉太郎を信頼していた、’ちょっとがさつで、人のいい下町のおばさん’です。この役もまた、渡辺えりさんにはまっていますね。

そして、りえ子の初恋の人、直樹を演じるのは、先日「Dr.ナースエイド」で、格下のナースエイド講習に送り込まれてしまった医師を演じた小澤征悦さんです。

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視聴率は8.7％と、あまり良くなかったようですが、それでも演技やストーリーに対しての評価は悪くなかったように思います。

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早い段階で殺害されてしまう

りえ子の母・杉田鷹子を演じるのは笛木優子さんです。笛木さんは、元々篠原涼子さんや仲間由紀恵さんが所属していた東京パフォーマンスドールに研修生として参加していました。

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2000年にドラマ「天気予報の恋人」に初主演を飾り、翌年は、「ホタル」で銀幕デビュー、「新・雪国」で映画でも初主演と順調だったのにもかかわらず、その後、韓国に拠点を移し活動していくことになったのです。

当初は、反日感情が強い韓国で、日本人であることを隠して、女優として活躍していましたが、日本人であることが分かりバッシングを受けたのです。しかし、そんな中でも応援してくれるファンがいたことで、彼女はそのまま韓国で女優として地道に頑張って来たのです。

元々、頑張り屋さんな笛木さん、女優業の傍ら、玉川学園女子短大を卒業後に、大学進学に必要なレベルの韓国語をマスターし、梨花女子大学校韓国語課程、漢陽大学校言論情報学部と、受験戦争が日本よりも厳しい韓国で二つの大学に進学、卒業しているのです。

さらに最近、韓国人歌手のチャン・ウヒョクさんとの熱愛も発覚しました。日本に拠点を戻した2006年頃からネットでは、噂になっていたそうです。チャン・ウヒョクさんは、2001年に解散した、韓国で知らない人はいないというほど人気アイドルグループ「H・O・T」のメンバーで「大韓民国最高のダンサー」という愛称を持つほど、ダンスが上手いそうです。