地方紙を買う女は松本清張原作ドラマで現代版アレンジとロケ地は？

3月12日土曜日夜9時から、松本清張　二夜連続ドラマスペシャル　第一夜　「地方紙を買う女～作家・杉本隆治の推理」がテレビ朝日で放送されます。

前回の松本清張　二夜連続ドラマスペシャルは、一昨年末に放送された尾野真千子さん主演の「坂道の家」と堀北真希さん主演の「霧の旗」でした。

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今回は、田村正和さん主演の「地方紙を買う女～作家・杉本隆治の推理」と、翌日13日日曜日に放送される北川景子さん主演の「黒い樹海」の二夜連続です。

原作はもちろん、没後からもうすぐ四半世紀になるも、今も次々と作品がドラマ化・映画化が繰り返される人気小説家・松本清張氏です。

「地方紙を買う女～作家・杉本隆治の推理」は、今回9回目のドラマ化で、松本清張氏原作の小説が初めてテレビドラマ化された作品でもあるのです。ちなみに原作は1957年、小説新潮において発表された短編小説です。

今回、現代版にアレンジしてのドラマ化で、原作をご存知の方にも、過去の作品を観た方にも、新たなストーリーとして楽しむことが出来るのです。

主演は、田村正和さん。言わずと知れた名優です。
歌舞伎俳優で映画俳優でもあった故・坂東妻三郎氏の三男で、

四人兄弟プラス異母兄弟計四人中三人が俳優という芸能一家の一人なのです。父・妻三郎氏は51歳と若い時に亡くなりましたが、正和さんは72歳の今も現役で、今も第一線を走り続けているのです。

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そして前回の松本清張　二夜連続ドラマスペシャル「霧の旗」では、主演の堀北真希さんが弟の復讐をする為にキャバ嬢に扮しましたが、今回は事件のカギを握る地方紙を買う女・芳子を広末涼子さんが演じ、銀座の高級クラブの女性として登場するのです。

ストーリーは

小説家の杉本は、地方紙・金沢日日新聞で、小説「遠い記憶」の連載が決まったことをきっかけに、自らの作家生命を賭けるために東京から金沢に移住し、執筆に専念する日々を過ごしていたのです。作品の評判は上々で、金沢日日新聞・服部文化部長から連載の延長を依頼されるのです。

同じころ「’遠い記憶’を読みたいので購読したい」と東京の女性からの手紙が新聞社に届くのです。

杉本は「その手紙を送った芳子は、どこで’遠い記憶’を読んだのか？そしてなぜ途中から読みたいのか？」といった疑問を抱くのです。しかし杉本のアシスタント・ふじこは、服部が「文芸賞の落選が決まってしまった杉本の執筆意欲を失わせないように、その手紙をねつ造したのではないか」と考えたのです。

そんな思いに、居ても立っても居られないふじこは、芳子の存在を確認しに上京するのです。芳子が実在したことにふじこは一旦安心するのですが、身分を偽ってまで接近した芳子から’何らかの思惑’を感じ取ったふじこは、最初の疑問を払しょくすることが出来なかったのです。

しかしその数日後、芳子から「’遠い記憶’がつまらなくなった」からと、購読を断る手紙が舞い込むのです。

杉本には、「小説は最近になって面白くなってきた」はずとの自信もあり、また小説家仲間である東山もその考えに同意し「失礼なっ！」と鼻白らむのです。そして杉本は「この読者は、私の小説が読みたくて、新聞を購読したのではない」と考えるのです。

もしそうだとすると、芳子は何を目的に金沢日日新聞を購読することにしたのか。

杉本とアシスタントのふじこはその理由を探るべく、芳子が購読を希望した日付以降の金沢日日新聞を読み返し、東京と北陸を結ぶとある心中事件の記事に目をつけるのです。

その心中した二人、東京のデパート警備員・正田とその愛人でデパート店員の梅子の遺体が能登・志賀町にある関野鼻で発見されたのです。

二人は、芳子が読みたかった記事はこの心中事件に関するものに違いないと確信し、杉本は銀座の高級クラブで働く芳子を訪ねるのです。

芳子は、杉本が「遠い記憶」の著者であることを知り、購読を断ったことを素直に詫びるのです。

芳子の夫・潮田は代議士の秘書をしており羽咋に単身赴任し、芳子は東京で、今は亡き姑の介護に追われる生活を送っていたのです。しかし潮田も秘書を辞め15年ぶりに東京に暮らすことになったのです。杉本の「幸せになれますね」のセリフに、芳子の顔は複雑な表情となるのです。

初対面の男女の何気ないやり取りではあったのですが、帰り際に杉本は一枚の写真をそっと置いて出るのです。その写真を手にした芳子は震撼するのです。

その写真に写っていたものは一体・・・？

東京を後にし金沢に戻った杉本は、ふじこと共に新聞の記事にあった心中事件と、芳子の夫・潮田の周辺を調べ始めるのです。

庄田と梅子は、本当に心中したのか？他殺だったと仮定すると、芳子はどうかかわっていたのであろうか？

全ては小説家の業に突き動かされた杉本の「真実が知りたい」との思い。その前で明らかになる真実とは・・・？！？！

キャストは

杉本隆治　ー　田村正和
杉本は、亡き妻・繁子から送られた万年筆を愛用し執筆を行っている小説家で、今回自分の読者と称して地方紙をわざわざ取り寄せた東京に住む女性に疑念を抱くのです。

田坂ふじこ　ー　水川あさみ
杉本の手書き原稿をパソコンで入力し、尊敬する杉本のために労を惜しまないアシスタント。おっちょこちょいな性格で婚活中の行動派女性。

東山善吉　ー　橋爪功
杉本の小説家仲間であり、友人としても気の置けない人物。杉本が候補になっている文芸賞の選考委員でもある。

潮田芳子　ー　広末涼子
代議士秘書・潮田の妻で、「幸せな家庭を作りたい」と結婚したものの姑の介護に追われ、夫は単身赴任と本人の思いとは裏腹な生活を送っていたのです。

潮田早雄　ー　北村有起哉
芳子の夫で、本間代議士の秘書として石川県羽咋市に単身赴任中。

潮田久子　ー　佐々木すみ江
芳子が介護していた早雄の実母。嫁・芳子の流産の原因が自分の介護のためではと考え、芳子に詫びつつ亡くなった。

庄田咲次　ー　駿河太郎
関野鼻で愛人・梅子とともに遺体で発見されるデパート警備員。

福田梅子　ー　須藤理彩
庄田の愛人で庄田とともに発見されたデパート店員

庄田めぐみ　ー　西田尚美
庄田の妻。愛人と心中した夫に怒りを覚える反面、夫の死に疑問を持っている。

服部三郎　ー　佐野史郎
金沢日日新聞・文化部長。杉本の担当であり、心中事件に興味を抱いた杉本をサポート。

広田咲　ー　片瀬那奈
金沢日日新聞・社会部記者で、庄田と梅子の心中事件を取材を担当。自らも二人の心中に疑惑を持っている。

小島六郎　ー　木下ほうか
北羽咋署・警部補で心中事件を担当し、不自然な点があるものの決定的な証拠を見出せない。

山下重光　ー　寺島進
心中事件に関して調査する杉本に抗議の電話を入れる県警本部長。

本間精次郎　ー　大杉連
潮田が秘書を務める国会議員で厚生大臣。秘書を辞め東京に戻りたいとする潮田を懸命に引き留める。

ロケ地は

松本清張氏の原作「地方紙を買う女」の地方紙は、甲信新聞と甲信越地方が舞台でした。しかしドラマ化に合わせて、地方紙の発行地域設定を変えているドラマ「地方紙を買う女」。前回、2007年に内田有紀さん主演でドラマ化されたときは、仙台が舞台でした。

そして今回の主人公・杉本が連載を開始するのは、金沢日日新聞。撮影は、金沢のある石川県を中心に行われました。

ドラマ放送の翌々日、3月14日に開業一周年を迎える北陸新幹線とともに、金沢に注目が集まります。

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