紅白が生まれた日視聴率と感想!熱演とmiwaリンゴの唄に感動!
3月21日土曜日、夜9時よりNHKで、放送90年ドラマ「紅白が生まれた日」が放送されました。
主演は、放送協会の放送員(ディレクター)だった新藤達也役を演じる松山ケンイチさん。松山さんといえば、2012年放送の大河ドラマ「平清盛」と、その後スペシャルドラマや映画には出演しているものの、連ドラへの出演がないのもあって、なんとなく「NHK」の印象を色濃く持っている方も多いかと思います。
そんな松山さんが演じる、真藤達也ディレクターのちょっとしたひらめきと情熱によって、戦後の日本にはなくてはならなくなった’国民的’大晦日放送「紅白歌合戦」が生まれたのです。
時は昭和二十年、戦後からわずか4か月後の年の瀬に、放送されたラジオ番組「紅白音楽試合」。この番組こそが、「紅白歌合戦」の前身となった番組なのです。この番組が実現しなかったら、そして成功しなかったならば、あの「紅白歌合戦」は、開始しなかったのです。
GHQ占領下の敗戦国日本、傷ついた日本の人々を少しでも元気付けたいと’歌声を届けよう’と奮闘したスタッフや、出演した歌手たちの悲喜こもごもの人間模様が描かれた物語なのです。
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紅白音楽試合
「戦後まもなく、番組制作も大変で、公開放送に踏み切る余裕もなかった」と、のちの「紅白歌合戦」とは異なり、公開放送ではありませんでした。
また番組名は、合戦=Battle(バトル)ということで、GHQから難癖が付き、試合(match・マッチ)に置き換えたそうです。しかも、名前こそ「試合」でしたが、審査員もなく勝敗は付けなかったそうです。
放送時間は、夜10時から12時まで。放送が終了すると、すでに終電はなく、もちろんタクシーやホテル宿泊などもなく、帰れなくなった出演者は、NHKの中で雑魚寝したそうです。
ちなみに、大晦日に鉄道が終夜運転されるようになったのは、地域や鉄道会社によって異なりますが、はやかった関西地域でも30年ほど前からなのです。
この「紅白音楽試合」の放送後の反響は、すごいもので、当時は「翌年、同じ内容の番組を放送する」のは、NGとされていたため、別の音楽番組として、NHKの’大晦日’を彩っていました。
その後、正月番組として「第一回NHK紅白歌合戦」が放送され、4回目からは、「紅白音楽試合」同様に、大晦日の番組として放送されることになったのです。
そこからは、脈々と続く’国民的大晦日番組’としての歴史を刻んできたのです。
皆で作り上げた
主役の新藤プロデューサーはもちろん、周囲のスタッフや出演者も、「紅白音楽試合」実現へ向けて、奮闘しました。
新藤の同僚である元アナウンサーの竹下光江。終戦を機にアナウンサーを辞しましたが、家庭の事情で、雑用係として仕事に復帰したところ、新藤に協力していくこの女性放送員をえんじるのは、本田翼さんです。
GHQの民間情報教育局であるCIE(Civil Information and Education Section)部署の通訳を担当する日系アメリカ人、ジョージ馬淵を演じるのは、星野源さん。最初こそジョージは、GHQサイドの人間として放送員を見下すような態度をとっていたのですが、次第に共感するようになり、表立ってはかたくなな態度ではあるのですが・・・
また、新藤の旧知の人物として、くじけそうになる新藤を励ます山田孝介には、高橋克実さんが扮します。山田は、空襲で以前開いていた剣道場を消失し、バラックに住みながらも、妻と共に戦災孤児であり、旧友の子どもを育てている人なのです。
リンゴの唄
出演歌手・並木路子を演じるのは、自らも紅白への出場経験を持つmiwaさんです。第64回・65回の2回に出場し、現在では女優としての活動も開始、このドラマで、NHKドラマ初出演です。
miwaさん演じる並木は、戦争で家族を失ったことから、一端は新藤の出演依頼を断りますが、新藤らの熱意により、出場することを決意し、終戦後の大ヒット曲「リンゴの唄」を歌うのですが・・・
この「リンゴの唄」、並木さんが自ら主演した’終戦後の映画第一号’でもある「そよかぜ」の主題歌なのです。この「リンゴの唄」、皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。
何故ならこの曲は、今でもテレビ番組の終戦後のシーンで使われたり、ドキュメンタリーや、映画の挿入歌でも使われたりもしています。東日本大震災後の復興を願い設立されたコミュニティFMの「りんごラジオ」の名前も、この曲にちなんだそうです。
ちなみにこの「そよかぜ」には、加山雄三さんの父親・上原謙さんも出演されています。並木路子さん扮する歌手志望で、劇場の照明係をしている少女を励ます楽団員の役でした。
当時の司会は
「紅白音楽試合」の司会を務めたのは、水の江瀧子さんと古川ロッパさん。
古川ロッパさんは、戦前から人気のコメディアンで、エッセイストとしての一面もあり、残された彼の日記の「紅白音楽試合」の記述は、貴重な資料となってもいます。
なんでも、ただ歌うだけで「てんで成っていない」と、二時間弱の司会に大変お疲れだったようです。それでも、その後の反響の良さもあってか、「紅白歌合戦」にも、水の江瀧子さんと共に2度ほど司会をされています。
そんな古川ロッパさんを演じるのは、六角精児さん。最初は乗り気ではなかった司会の依頼も、光江の調子の良さに乗せられ、承諾します。
そして、ロッパさんと共に、司会を務めたのは、大空祐飛さんが演じる水の江瀧子さんです。ロッパさん同様すでに、大人気だった「男装の麗人」ターキーは、新藤の出演依頼を快諾するものの、様々な場面で新藤たちを翻弄するのです。
水の江瀧子さんは、「松竹歌劇団」(当時は、東京松竹楽劇部)の第1期生で、日本の歌劇史上初めて、女性が男性のように断髪した’男役’で人気を博したのです。松竹歌劇団は、東京に本拠地を置いた女性歌劇団で、宝塚と共に、人気を博していました。
宝塚といえば、’階段’をつかったダンスをイメージしますが、松竹歌劇団といえば、やはりラインダンスです。舞台の上で、一列に並んだ女性の揃った脚の動きが美しかったのです。
とはいえ、水の江さんは第一期生で、常にトップスターだったので、列の一員ということはなかったと思いますが、水の江さんもラインダンスをバックに、踊っていたのです。
長い歴史のなかでも、紅白の司会といえば、やっぱりこの人!
森光子を生きた女。喜劇役者、歌手、舞台女優、司会者。多彩な才能。
森光子を生きた女。放浪記とジャニーズと「女将さん、時間ですよ!」
それでも最近は、この方たちのほうが紅白の司会者としてのインパクト大?
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時代背景や、登場する当時のスターを思いながら観るというのも楽しいですね。昭和のように家族団らんで観たい「紅白が生まれた日」は、3月21日夜9時からNHKで放送でした。
→視聴率出ました!7.8%!もう少し欲しかったですかね~
放送後の感想
紅白って男女に分かれてるのってある意味性差を強調しててジェンダー的にどうなんだと思っていたけど、始まりは、男女が分かれて戦うことが男女平等のシンボルだったんだ。
— 雷茄 (@rainax0512)
どう見ても戦後すぐの日本人のツラじゃねえなって役者がいる中、星野源さんの昭和ヅラは異常。
— 雷茄 (@rainax0512)
源ちゃんはそのうち帝とか昭和天皇の役とか演るといいと思うよ。
— しみず さるひこ (@bub_shimizu)
「紅白が生まれた日」 敗戦国の屈辱に苛つく場面もあったが、日米に挟まれる通訳に星野源を配したのは正解だった。あの極めて日本人らしい風貌でアメリカ人のアイデンティティを語る複雑さ、冷徹さの中にある揺らぎと、その下に隠れた人間味。源ちゃん素晴らしいよ源ちゃん
— 桂 (@1111425)
こんなにドタバタしてて、今も続いてるなんて。いいドラマだった。リンゴの唄いい(T ^ T) pic.twitter.com/IznU3Wk5w3
— norichandayo (@norichan35)
並木路子のmiwaキタ━(゚∀゚)━! pic.twitter.com/vctryB9dqn
— まつかさのさき【特別快速】 (@39miwasaki) 2015, 3月 21
NHKドラマ「紅白が生まれた日」を見たらmiwaが良かった。リンゴの唄 / miwa 2015-3-17 HD: https://t.co/7TpEoyTziS
— Venus (@FuaVenus)
あの時代音楽を作る事それを届ける事どちらも果てしなく高いハードルを情熱で乗り越えなければ成立しなかったのだと〜不慣れな場ながら戦後の日本を明るくした「リンゴの唄」を歌えたことはアーティストmiwaにとっても有意義な経験になったのでは。早くみんなに会いたい
— miwaスタッフ (@miwastaff)
並木さんはもちろん、内容的にもいろいろ「マッサン」とシンクロしてましたね。そして髪型のせいなのか、大人エマはmiwaちゃんが最適だったのではないかと思っちゃいました。美青ちゃんとイメージ近いしうつろわないし。
— のぶきちひろ (@nobukichihiro)
紅白が生まれた日、さほど期待してなかったのにすごく引き込まれた~。マツケンが真面目なのに真剣に行動すればするほど妙に可笑しくて、さすが尾崎さん脚本。まさか星野源に泣かされるとは思わなかった(/_;) そこに流れるmiwaちゃんのりんごの唄もはまってたな~。
— きー (@amashokulove)
こういうときの男らしくネガティブな方に走りがちな松ケンに対して、ポジティブな本田翼という対比が、新しい時代、新しい番組を作ろうとする姿勢になっていてちょっと感銘を受けた。堀切園ワールド全開なのに見やすく楽しいドラマだったよ。
— fujii h (@fujiih)
「紅白が生まれた日」はディレクターズ・カット版があると信じたい面白さ。もうちょっと長くてもいいのよ。90分あっても良かったのよ。
— カカオ99 (@netinago99)
あと、本田翼ちゃんをうまく活かしたなぁと。お芝居は相変わらずのもうちょっとがんばりましょう! なんだけれど(笑)、そういうのを飛び越えた彼女自身が持つ溌剌さがこのドラマを上手く牽引してたと思う。
— しみず さるひこ (@bub_shimizu)
やっぱり紅白には、総合司会が”必要”というオチですね。
— ユジュ (@yuju_haju)
星野源演じるジョージさんはエリーさんと合わせ鏡みたい。バックに流れる曲はりんごの歌だし。
— tenko_TV (@tenko_TV)
NHKドラマ「紅白が生まれた日」。出だしは少し硬かったけど、良かったですね。コンパクトながら要所を押さえた尾崎将也さんの脚本。出演者たちの招集シーンはユーモアもあり。本田翼はキリッとしていて良いね。
— 原田 英男 (@hideoharada)
紅白が生まれた日・ばっさー可愛すぎる…しかもNHKだし大河ドラマ期待♡♡♡ pic.twitter.com/pGmem00ucs
— 癒しばっさー画像manual (@mai_love0320)
紅白が生まれた日。明らかに右傾化する国営放送の抵抗!本田翼の美しさが。星野源のどうしようもなさが、松ケンの駄目さが。すごい。がめんからハン国営放送!が伝わってくる!
— イイナラボ工場長「仮称」家元 (@IINAlab)
家族みんなが揃っている大晦日だからこそやる。それが紅白。出演者もスタッフも自分の家族そっちのけで私達に娯楽を届けてくれてるんだよなぁ。
— 雷茄 (@rainax0512)
「紅白歌合戦」をどうにか成功させいようというドタバタ加減と、成功した後の心温まる感じが良かった。これが単発とは惜しいな~もっと観てみたい
— ひろったー (@hiro6038jp)
明らかにこのドラマ尺が足りないわ。最低でも二時間は取るべき。新藤の葛藤や並木路子の苦悩を掘り下げて、ジョージ馬淵の日本人でもないアメリカ人でもない出自に悩みつつも日本をだんだん応援したくなっていくさまは丁寧に描くべき。ドラマが深くなるよ。
— 雷茄 (@rainax0512)
ドタキャン分は司会者に歌わせて乗り切り、新藤は審査結果を破り捨てて司会の田辺に任せる。「結果はラジオをお聞きの皆さんに判断して」ってそれでいいのか! と審査員は激昂するが、「皆が勝ったんだ」と新藤は言う。負けるのに疲れた人々が迎えた、歌の年越し。皆が、勝った。
— しののめ (@shinonome_aska)
1時間に、敗戦の屈辱と葛藤、悲哀、劣等感、そして復興への活力と希望を収めるのは、やっぱり難しいと思う。もう少し、新藤はじめ、並木路子や馬淵を掘り下げてほしかったようにも思う。でも、全体的にメリハリがあって、見やすかった。
— おなか (@HNamachiri)
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